日経平均4日ぶり反発、米ナスダック高を好感 後半は手控え
1月29日、東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反発し、前営業日比397円91銭高の3万9414円78銭で取引を終えた。写真は2024年2月、都内の株価ボードで撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 29日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反発し、前営業日比397円91銭高の3万9414円78銭で取引を終えた。前日の米国市場でナスダック総合が反発したことを好感。中国の新興企業ディープシークの人工知能(AI)モデルの台頭に対する過度な警戒感が後退し、半導体関連株を中心に幅広く物色された。ただ、米大手ハイテク株の決算や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて後半は見送りムード広がり、強もちあいに終始した。
米国市場でハイテク株比率の高いナスダック総合の上昇から、全般は買い優勢で始まったものの、買い一巡後は模様眺めとなった。FOMCの結果公表を前に、積極的に売買するのは難しいとの見方がある。
また、米ハイテク大手の決算を注視したいとされるが、これについては「中国の新興企業ディープシークの低コストAIモデルの台頭について、各社がどうコメントするかが注目されている」(国内証券ストラテジスト)という。
市場では「半導体関連株が物色されたほか、全体的に幅広く小幅に上昇した格好だ。悪材料は生成AIに絡んだもの以外、ほとんどないことを認識したい」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.68%高の2775.59ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.68%高の1428.56ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆9584億4000万円だった。
東証33業種では、値上がりは電気機器、非鉄金属、証券・商品先物取引業など24業種、値下がりは鉱業、医薬品など9業種だった。
トヨタ自動車、ソニーグループなど主力銘柄が堅調なほか、アドバンテスト、ソフトバンクグループなどもしっかり。半面、昼休み中に決算を発表した後、信越化学工業がさえない動きとなった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.28%高の655.99ポイントと堅調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが856銘柄(52%)、値下がりは742銘柄(45%)、変わらずは43銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 39414.78 397.91 39273.8 39,129.14─39,448.24
TOPIX 2775.59 18.69 2767.76 2,765.15─2,780.55
プライム指数 1428.56 9.65 1423.59 1,423.26─1,431.06
スタンダード指数 1276.66 5.77 1273.15 1,272.64─1,278.46
グロース指数 844.53 10.24 836.5 836.43─847.72
グロース250指数 655.99 8.28 649.47 649.41─659.10
東証出来高(万株) 171644 東証売買代金(億円) 45188.02
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