ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は続伸、米ハイテク株高を好感 ソフトバンクG大幅上昇

2025年01月22日(水)12時13分

 1月22日、前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比576円73銭高の3万9604円71銭と続伸した。写真は株価ボードをスマホで撮影する人。都内で昨年2月撮影(2025 ロイター/Issei Kato)

Fumiya Mizuno

[東京 22日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比576円73銭高の3万9604円71銭と続伸した。トランプ米大統領が人工知能(AI)向けの民間投資を発表し、米国市場でハイテク株が上昇したことを好感。中でも米オープンAI、オラクルとの共同事業を明らかにしたソフトバンクグループが大幅高となり全体相場をけん引した。日経平均は一時619円85銭高の3万9647円83銭まで上昇し、前引けまで堅調な地合いを保った。

上値追いの展開となったものの、接近してきた日経平均4万円が戻りの心理的な関門と意識されているほか、日銀金融政策決定会合や国内企業の決算発表がここから本格化するため、後半は高値圏で一進一退となった。

そうした中で、特に目立ったのがソフトバンクグループの大幅上昇だった。トランプ大統領は21日、同社とオープンAI、オラクルの3社がAIインフラに大規模投資を行うと発表。これが好感され、きょうの相場全体をリードする格好となった。

ただ、市場では「ハイテク株を除いては方向感に欠ける状況。日銀金融政策決定会合や企業決算を材料として消化し、方向を探るようになるのではないか」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との指摘もある。

TOPIXは0.94%高の2738.91ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆3672億1500万円だった。

東証33業種では、値上がりは非鉄金属、機械、その他製品など22業種、値下がりは石油・石炭製品、鉱業など11業種だった。

その他の個別銘柄では、トヨタ自動車など主力株が高いほか、東京エレクトロン、アドバンテストなどの半導体関連株も堅調に推移した。フジクラが商いを伴い大幅高となったが、三井物産など商社株がさえない。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1076銘柄(65%)、値下がりは500銘柄(30%)、変わらずは65銘柄(3%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=ナスダック連日最高値、アルファベット

ワールド

米、ロ産石油輸入巡り対中関税課さず 欧州の行動なけ

ワールド

前セントルイス連銀総裁、FRB議長就任に「強い関心

ビジネス

NY外為市場=ドル全面安、FOMC控え
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 7
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中