ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル弱含み、CPI前にヘッジか 関税報道を注視

2025年01月15日(水)07時44分

 1月14日、終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで弱含みとなった。2023年7月撮影(2025年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

Laura Matthews

[14日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで弱含みとなった。ただ、この日発表された12月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)の伸びが加速したことで、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が縮小。ドルは依然として約2年ぶりの高値付近にある。

ドルは取引後半に上げ幅を縮小した。トレーダーらは15日発表の消費者物価指数(CPI)待ちで、FRBの利下げに対する慎重姿勢を裏付けるかどうかを注視している。

マネックスUSAのトレーディング担当副社長、ヘレン・ギブン氏は「トレーダーらが明日のCPIに備えヘッジを行っている可能性があるため、ドルはやや弱含んでいる」と指摘した。また同氏によると、トランプ次期米大統領が打ち出した関税方針に関するニュースがきょうの価格変動の主な要因となったもよう。

関税に対する懸念とFRBの利下げ幅縮小観測により、米国債利回りは上昇し、ドルは支えられている。ただこの日は、トランプ次期大統領の経済チームが段階的な関税引き上げを検討しているとする新たな報道が流れたことで、市場の焦点は再び米関税に戻った。 ドル指数は0.14%安の109.25。13日に記録した26カ月ぶり高値110.17からは下落した。 ユーロは0.51%上昇し1.0297ドルとなった。

英ポンドは0.04%下落し1.2198ドル。英財政に対する懸念が続いたため、対ユーロでも2カ月半ぶりの安値をつけた。 ドル/円は0.26%高の157.89円となった。トレーダーらは来週の日銀政策決定会合に備えており、市場では利上げの可能性が57%と見込まれている。

ドル/円 NY終値 157.96/158.00

始値 157.94

高値 158.20

安値 157.44

ユーロ/ドル NY終値 1.0307/1.0309

始値 1.0253

高値 1.0308

安値 1.0240

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

日中双方と協力可能、バランス取る必要=米国務長官

ビジネス

マスク氏のテスラ巨額報酬復活、デラウェア州最高裁が

ワールド

米、シリアでIS拠点に大規模空爆 米兵士殺害に報復

ワールド

エプスタイン文書公開、クリントン元大統領の写真など
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 2
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 3
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身も認める「大きな胸」解放にファン歓喜 哺乳瓶で際どいショットも
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 6
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 7
    70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物…
  • 8
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    ウクライナ軍ドローン、クリミアのロシア空軍基地に…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中