ニュース速報
ビジネス

スイス中銀、0.5%利下げ 基調インフレ緩和と指摘

2024年12月12日(木)18時38分

11月12日、スイス国立銀行(中央銀行)は政策金利を1.0%から0.5%ポイント引き下げ、2022年11月以来の低水準となる0.5%とした。 ベルンの同中銀前で11月撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse)

John Revill

[ベルン 12日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は12日、政策金利を1.0%から0.5%ポイント引き下げ、2022年11月以来の低水準となる0.5%とした。

今回はシュレーゲル総裁のもとで初の政策決定となる。0.5%という引き下げ幅は、対ユーロでのフラン相場の上限を撤廃し、マイナス金利を深掘りした15年1月以来。

ロイターのエコノミスト調査では、0.25%利下げ予想が85%以上を占めていたが、市場は0.5%利下げを予想していた。

中銀は「基調的なインフレ圧力はこの四半期も低下した。本日の金融緩和は、この進展を考慮した」と表明。「引き続き状況を注意深く監視し、インフレ率が中期的な物価安定と一致する範囲内に収まるよう、必要に応じて金融政策を調整する」と述べた。

スイスのインフレ率は直近で0.7%と、中銀の目標レンジ(0─2%)内で推移している。

他国との金利差縮小は、安全通貨とされるフランの魅力を高めることにもなる。

UBSのエコノミスト、アレッサンドロ・ビー氏は「低インフレ、欧州経済、ひいてはスイス経済のリスクが今回の利下げの主な要因だ」と述べた。0.5%の利下げは、金利差を拡大させ、過度なフラン高を阻止する予防的措置との見方を示した。

中銀は、1.5%と予想していた来年の成長率を1─1.5%に修正した。インフレ率は目標範囲内にとどまると予想。24年が1.1%(従来予想1.2%)、25年が0.3%(同0.6%)、26年は0.8%(同0.7%)との予測を示した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

マスク氏のスペースX、xAIを買収 宇宙・AI事業

ワールド

ロシア・ウクライナ協議順調とトランプ氏、近く「良い

ワールド

米、イランとの協議継続中=トランプ氏

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、金価格下落で安全資産買い 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 2
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 3
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 4
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 5
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」…
  • 6
    エプスタイン文書追加公開...ラトニック商務長官、ケ…
  • 7
    世界初、太陽光だけで走る完全自己充電バイク...イタ…
  • 8
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 9
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 10
    共和党の牙城が崩れた? テキサス州で民主党が数十…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中