ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米CPI控え 豪ドルは利下げ受け下落

2024年12月11日(水)06時45分

ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。11日発表される米消費者物価指数(CPI)が米金利の道筋に関する手がかりを示すか注目されている。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 10日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。11日発表される米消費者物価指数(CPI)が米金利の道筋に関する手がかりを示すか注目されている。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.23%高の106.4。

ドル/円は0.47%高の151.925円。

ジェフリーズのグローバルFX主任ブラッド・ベクテル氏は、市場はCPIが12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定に影響を与えるかどうか見極めようとし、神経を尖らせていると指摘。「CPIが強めの数字となれば、米連邦準備理事会(FRB)はややタカ派的な見通しを示す可能性がある」と述べた。

金融市場では、来週のFOMCでの0.25%ポイント利下げの確率は86%と見込まれている。

豪ドル/米ドルは一時8月以来の安値を付けた後、0.93%安の0.6381米ドル。オーストラリア準備銀行(中央銀行)は予想通り政策金利を4.35%に据え置き。ただ、インフレが目標に向かっていると「ある程度確信」していると表明し、タカ派的な文言を和らげた。

中国の11月輸出の伸びが前月から鈍化し、輸入が予想に反して減少したことも、豪ドルへの重しとなった。

豪ドルの動きに追随し、ニュージーランド(NZ)ドル/米ドルも1.1%安の0.5801米ドル。

ユーロ/ドルは0.27%安の1.0526ドル。12日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会では、0.25%ポイント利下げが実施されるという予想が大勢。

今週はECBのほか、カナダ銀行、スイス国立銀行、オーストラリア準備銀行が金融政策決定会合を開催する。

カナダドルは対米ドルで1.4165カナダドルと、2020年4月以来の安値を付けた。

ロイター調査によると、カナダ中銀は11日の会合で、前回10月に続き0.50%ポイント利下げを実施するとの見方が優勢。

ドル/円 NY午後4時 151.93/151.94

始値 151.70

高値 152.17

安値 151.54

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0526/1.0527

始値 1.0531

高値 1.0533

安値 1.0499

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは156円前半でほぼ横ばい、日銀早期

ビジネス

中国万科の社債急落、政府支援巡り懸念再燃 上場債売

ワールド

台湾が国防費400億ドル増額へ、33年までに 防衛

ビジネス

インフレ基調指標、10月の刈り込み平均値は前年比2
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    放置されていた、恐竜の「ゲロ」の化石...そこに眠っ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 7
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 10
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中