NY外為市場=ドル上昇、イランによるイスラエル攻撃で安全逃避
ニューヨーク外為市場では、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したことを受け、安全資産とされる通貨が上昇した。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 1日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したことを受け、安全資産とされる通貨が上昇した。ドルには8月の雇用動態調査(JOLTS)も買い材料となった。
イスラエル軍は1日、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したと発表した。イスラエルのメディアによると、約200発のミサイルが国内に向け発射されたもよう。
フォレックスライブ(トロント)のチーフ為替アナリスト、アダム・ボタン氏は述「市場はここ1カ月間、中東での紛争をほぼ無視してきたが、イランとイスラエルの直接対決は常にエスカレートする危険性がある」と指摘した。 ドル/円は0.04%安の143.7円。イランのイスラエル攻撃が報道される前は144.53円だった。 ドル/スイスフランは0.2%高の0.847スイスフラン。ミサイル発射の報道を受けてスイスフランは上昇したが、その後は報道前の水準近くまで値を下げた。
ドル指数は0.45%高の101.20。 CMEグループのフェドウオッチによると、市場は11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利下げが行われる可能性を38%と見込んでいる。これは30日の35%から上昇しているものの、1週間前の58%からは減少している。
この日は、米東海岸とメキシコ湾岸の港湾労働者が約50年ぶりの大規模ストライキに突入した。アナリストらは、このストが米国の経済成長に打撃を与える可能性があると指摘している。 ユーロ/ドルは0.57%安の1.1071ドル。欧州中央銀行(ECB)当局者のハト派的な発言を受けた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.89%下落し6万1943ドルとなった。
ドル/円 NY終値 143.56/143.58
始値 143.73
高値 144.07
安値 142.98
ユーロ/ドル NY終値 1.1067/1.1068
始値 1.1087
高値 1.1099
安値 1.1046