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英GDP、7月は前月比横ばい 製造・建設が低迷

2024年09月11日(水)16時57分

 9月11日、英国立統計局(ONS)が発表した7月の国内総生産(GDP)は、6月に続き前月比横ばいでエコノミストの予想を下回った。写真は7月、ロンドンで撮影(2024年 ロイター/Hollie Adams)

[ロンドン 11日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が11日発表した7月の国内総生産(GDP)は、6月に続き2カ月連続で前月比横ばいとなり、エコノミストの予想を下回った。

前年比では1.2%増。ロイターがまとめたエコノミストの予想は前月比0.2%増、前年比1.4%増だった。

セクター別では、サービス業が0.1%増加し、製造業と建設業の落ち込みをカバーした。

国立経済社会研究所(NIESR)のアソシエートエコノミスト、ハイリー・ロウ氏は、浅い景気後退から回復した今年序盤に比べると鈍いものの、年後半も成長するとの見方を示した。その上で、スターマー政権が発表する予算、特に政権が約束した長期的成長の維持に不可欠な政策への予算配分が注目されると指摘した。

リーブス財務相は、7月のGDPに関し、英経済が直面する試練の大きさを認識しており、状況はすぐには変わらないと述べた。ただ米アマゾンのクラウド事業アマゾン・ウェブ・サービスが11日に発表した、英国に向こう5年に80億ポンド(104億5000万ドル)投じてデータセンターを建設する計画は明るいニュースだと指摘した。

合わせて発表された7月の貿易統計では、財輸出が欧州連合(EU)向け、EU域外向けともに大幅に減少し、サービス輸出はわずかな増加にとどまった。EU域外向けの財輸出(インフレ調整後)は2020年5月以来の低水準、コロナ渦を除くと11年9月以来の低水準となった。

ロイター
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