ニュース速報
ビジネス

BNPパリバ、第2四半期利益が予想上回る トレーディング好調

2024年07月24日(水)14時56分

 7月24日、フランスの金融大手BNPパリバが発表した第2・四半期決算は純利益が予想を上回った。2014年11月撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse)

Mathieu Rosemain

[パリ 24日 ロイター] - フランスの金融大手BNPパリバが24日発表した第2・四半期決算は純利益が予想を上回った。

株式トレーディングが急増し投資銀行部門が大幅な増収となった。一方、国内リテール部門は純金利収入(NII)が急減した。

第2・四半期の純利益は報告ベースで前年同期比21%増の34億ユーロ(36億9000万ドル)と記録的な高水準。同行がまとめた市場予想の平均(29億1000万ユーロ)を上回った。

連結収入は約8%増の123億ユーロ。市場予想の119億ユーロを上回った。貸倒引当金は7億5200万ユーロと、予想を下回った。

株式、プライム・ブローカレッジ・サービスが58%の増収となったことが業績に寄与した。

投資銀行部門全体の収入は前年同期比12%増の44億8000万ユーロ。

同行は市場の活動に伴う年間収入が2021─25年に平均7.5%以上増加するとの見通しを示している。

フランスでは今年、同社がグローバルコーディネーターを務めたエクソセンス、プラニスウェアが上場するなど、新規株式公開(IPO)が徐々に復活している。

第2・四半期の債券・為替・コモディティー(FICC)部門のトレーディング収入は7%減。特にコモディティーの需要が後退した。

リテール部門はフランスのNIIが11%減少したことが響いた。

今年はNIIの増加が銀行の大きな収益源となってきたが、アナリストは欧州中央銀行(ECB)の利下げでNIIが鈍化するとの懸念を示している。

通期目標は据え置いた。収入の目標は昨年の分配可能収入との比較で2%以上の増加。連結純利益の目標は112億ユーロ以上。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

トランプ・メディア、第3四半期は損失拡大 SNS頼

ワールド

米航空便の欠航・遅延が悪化、運輸長官は感謝祭前の運

ビジネス

景気動向一致指数9月は1.8ポイント上昇、3カ月ぶ

ビジネス

日清食品HD、通期業績予想を下方修正 国内の原材料
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 2
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 10
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中