ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=円、一時4週間ぶり高値 介入観測広がる 

2024年07月13日(土)06時04分

ニューヨーク外為市場では、円が対ドルで約4週間ぶりの高値を付けた。3日撮影(2024年 ロイター/Issei Kato/Pool/File Photo)

[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、円が対ドルで約4週間ぶりの高値を付けた。市場では2日連続で政府・日銀によるドル売り/円買い介入があったのではないかとの見方が広がった。

円相場は11日にインフレ鎮静化を示唆する6月の米消費者物価指数(CPI)の発表を受け急騰。12日も6月の米卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)が発表された後、急速な円高・ドル安が進んだ。

6月の米PPIは、前月比(季節調整済み)0.2%上昇と市場予想(0.1%上昇)を若干上回った。しかし、米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを開始するとの見方は変わらなかった。

終盤の取引で、ドル/円は0.56%安の157.91円。 一時、6月17日以来の安値となる157.3円を付けた。

神田真人財務官は12日朝、財務省内で記者団に対し、昨日為替介入を行ったかについてコメントしないとした上で、投機による過度な為替変動で国民生活に悪影響があったとしたら「由々しきこと」との認識を示した。

主要通貨に対するドル指数は0.24%安の104.09。一時、6月7日以来の安値となる104.04に沈んだ。

野村総合研究所の木内登英エグゼクティブエコノミストは、FRBの9月利下げと日銀の利上げにより日米金利差は縮小し、円安傾向は反転すると予想。今回の為替介入は「それまでの時間稼ぎには有効だろう」と述べた。

CMEグループのフェドウオッチによると、市場は9月に利下げが実施される確率を94%と織り込んだ。11日のCPI発表前は73%だった。

ユーロは0.36%高の1.0904ドル。

ポンドは0.59%高の1.2985ドル。一時、1年ぶりの高値となる1.299ドルを付ける場面もあった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.33%高の5万8324ドル。

ドル/円 NY終値 157.89/157.90

始値 159.10

高値 159.15

安値 157.39

ユーロ/ドル NY終値 1.0906/1.0909

始値 1.0888

高値 1.0911

安値 1.0875

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

インフレ上振れにECBは留意を、金利変更は不要=ス

ワールド

中国、米安保戦略に反発 台湾問題「レッドライン」と

ビジネス

インドネシア、輸出代金の外貨保有規則を改定へ

ワールド

野村、今週の米利下げ予想 依然微妙
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 2
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    『ブレイキング・バッド』のスピンオフ映画『エルカ…
  • 10
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中