ニュース速報

ビジネス

日経平均は反落、半導体関連株が指数押し下げ 米長期金利上昇で

2023年09月26日(火)15時25分

 9月26日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比363円57銭安の3万2315円05銭と、反落し、この日の安値で取引を終えた。写真は2020年10月、都内で撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)

Nobuyo Saito

[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比363円57銭安の3万2315円05銭と、反落し、この日の安値で取引を終えた。米長期金利が約16年ぶりの高水準を付ける中、指数寄与度の大きい半導体関連株が軟調となり、相場を押し下げた。

日経平均は38円安でスタート。その後も下げ幅を拡大して後場も軟調に推移、大引けにかけては一段安の展開となった。米長期金利の上昇が警戒されたほか、米株先物がマイナス圏で推移したことも投資家心理を冷やした。市場では「米政府機関の閉鎖が懸念され、世界の株式市場に影を落としてきている」(国内証券の投資情報部部長)との声も聞かれた。

東海東京調査センターの中村貴司シニアストラテジストは「米長期金利の上昇や原油高、米閉鎖リスクの高まりなどといった外部環境の先行き不透明感が相場の下押し圧力となっている」と指摘。しばらくは米長期金利の落ち着きどころを探る状況が続くのではないか、との見方を示した。

あすは3月期決算企業の中間配当の権利付き最終売買日にあたるが、権利落ち後は「需給が悪化する可能性もあり、注意が必要」(中村氏)という。

TOPIXは0.57%安の2371.94ポイント。東証プライム市場指数は0.57%安の1220.75ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆2590億0300万円。東証33業種では、値下がりは医薬品や機械、電気機器などの24業種、値上がりは海運や銀行、保険など9業種だった。

個別では、東京エレクトロンが3.7%安、アドバンテストが2.2%安と軟調だった。他方、三井住友フィナンシャルグループが1.6%高、川崎汽船が2%高となるなど、バリュー株(割安株)は堅調だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが495銘柄(26%)、値下がりは1280銘柄(69%)、変わらずは61銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き   安値/高値  

日経平均 32315.05 -363.57 32640. 32,315.05─32,643.41

05

TOPIX 2371.94 -13.56 2387.2 2,369.23─2,387.46

6

プライム指数 1220.75 -6.98 1228.4 1,219.39─1,228.49

9

スタンダード 1149.66 -2.89 1153.2 1,149.66─1,153.26

指数 5

グロース指数 930.03 -11.67 941.37 930.03─941.37

東証出来高( 131856 東証売買代金(億円 32590.

万株) ) 03

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

タイ憲法裁、首相の職務停止 軍批判巡る失職請求審理

ワールド

ロシア、ウクライナ東部ルハンスク州全域を支配下に 

ビジネス

仏ルノー、上期112億ドルの特損計上へ 日産株巡り

ワールド

マスク氏企業への補助金削減、DOGEが検討すべき=
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 2
    ワニに襲われ女性が死亡...カヌー転覆後に水中へ引きずり込まれる
  • 3
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とんでもないモノ」に仰天
  • 4
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 5
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 6
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 7
    「パイロットとCAが...」暴露動画が示した「機内での…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    顧客の経営課題に寄り添う──「経営のプロ」の視点を…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 3
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 4
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 5
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 6
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 7
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 8
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 9
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 10
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中