ニュース速報

ビジネス

米自動車労組スト4日目、交渉継続も進展なし カナダでもストか

2023年09月19日(火)05時31分

全米自動車労組(UAW)のストライキが4日目に入った18日、労組と米3大自動車メーカー(ビッグ3)は交渉を継続したが、今のところ合意に向けた進展の兆しはほとんど見られていない。ミシガン州で17日撮影(2023年 ロイター/Rebecca Cook)

David Shepardson Ben Klayman

[18日 ロイター] - 全米自動車労組(UAW)のストライキが4日目に入った18日、労組と米3大自動車メーカー(ビッグ3)は交渉を継続したが、今のところ合意に向けた進展の兆しはほとんど見られていない。

国境を接するカナダでも自動車業界の労使交渉が難航しており、18日深夜の交渉期限までに合意が得られなければ、ストに入る可能性がある。

米国では15日未明にUAWに加盟する約1万2700人の労働者がストを開始。UAWとゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、クライスラーの親会社ステランティスの代表者は週末の間も交渉を続けた。UAWは18日にステランティスと交渉したが合意は得られなかった。

UAWのショーン・フェイン委員長は米公共ラジオ放送NPRに対し「週末の間には最小限の交渉しか行われなかった。ボールは先方のコートにある。まだ先は長い」と表明。MSNBCに対し、交渉の進展具合は緩慢とした上で、「向こう数日でどうなるか様子を見たい。必要になれば圧力を強める」と語った。

カナダ最大労組ユニフォー(UNIFOR)によると、フォードとの契約が18日午後11時59分で期限切れを迎えるが、見解の隔たりは大きく、現時点でまだ合意に至っていない。このため、組合員にストの可能性に備えるよう伝えているという。

フォードはカナダに組み立て工場1つとエンジン工場2つを持ち、合計約5000人の労働組合員を抱えている。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

インドGDP、7─9月期は前年同期比8.2%増 予

ワールド

今年の台湾GDP、15年ぶりの高成長に AI需要急

ビジネス

伊第3四半期GDP改定値、0.1%増に上方修正 輸

ビジネス

独失業者数、11月は前月比1000人増 予想下回る
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    「攻めの一着すぎ?」 国歌パフォーマンスの「強めコ…
  • 8
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 9
    がん患者の歯のX線画像に映った「真っ黒な空洞」...…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 3
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 4
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 5
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 6
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 10
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中