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印アダニ、パートナーが「不透明な」ファンド通じ株取得=NPO

2023年08月31日(木)10時03分

 8月31日、非営利団体(NPO)「組織犯罪と汚職報告プロジェクト(OCCRP)」は、インドの財閥アダニ・グループについて、数百万ドルが「不透明な」モーリシャスのファンドを通じて同グループの一部の上場株に投資されていると指摘した。写真はアーメダバードで1月撮影(2023年 ロイター/Amit Dave)

Krishn Kaushik Aditya Kalra

[ニューデリー 31日 ロイター] - 非営利団体(NPO)「組織犯罪と汚職報告プロジェクト(OCCRP)」は31日、インドの財閥アダニ・グループについて、数百万ドルが「不透明な」モーリシャスのファンドを通じて同グループの一部の上場株に投資されていると指摘した。アダニ一族のビジネスパートナーの関与を「不明瞭」にするものだとしている。

複数のタックスヘイブン(租税回避地)からの情報やアダニ・グループ内部の電子メールを基に調査した。OCCRPは、投資家がそうしたオフショア構造を通じてアダニ株を売買した少なくとも2つの事例を発見したとしている。

投資会社ヒンデンブルグ・リサーチは今年1月、アダニ・グループの不適切な取引を指摘。モーリシャスなどのタックスヘイブンを利用し、一部のオフショアファンドがアダニの上場企業の株式を「密かに」所有しているとした。

アダニ・グループはOCCRPの調査について、モーリシャスのファンドに関しては既にヒンデンブルグによって指摘されているとし「疑惑は根拠がないだけでなく、ヒンデンブルグのリポートを蒸し返しただけだ」とした。

ロイターはOCCRPの調査について独自に検証していない。

ロイター
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