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中国の持続的な景気回復、需要拡大が鍵=共産党政治局
4月28日 中国国営メディアによると、共産党中央政治局会議は28日、国内経済は回復しつつあるが、内需は依然不十分だとの見解を示した。写真は15日、北京で撮影(2023年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 28日 ロイター] - 中国共産党の最高意思決定機関である中央政治局は28日、内需は依然不十分だとして経済支援を維持する方針を示した。新華社が伝えた。
中央政治局は習近平国家主席を議長とする会議終了後、第1・四半期の経済成長が予想を上回る中、需要縮小、供給ショック、期待の低下という中国経済が直面する3つの圧力は緩和したとの認識を示し、「市場の需要は段階的に回復し、経済発展は上昇傾向を示している。経済の運用は良いスタートを切った」と指摘した。
ただ「勢いは強くなく、需要は依然不十分だ。経済の変革と向上は新たな障害に直面しており、質の高い発展には多くの困難と課題を乗り越える必要がある」と述べた。
需要の回復と拡大が持続的な景気回復の鍵を握ると強調。押し上げを図るため、積極的な財政政策を強化し、金融政策と連携する必要があるとした。
ピンポイント・アセットマネジメントのチーフエコノミスト、Zhiwei Zhang氏は「中央政治局会議は、政府が支援型の財政・金融政策スタンスを第2・四半期も維持する可能性を示した」と指摘した。
<回復の足並み揃わず>
中央政治局は、経済の一部に弱さが残っており、本格的な回復はまだ先だとみられるとし、サービス消費を押し上げるため、都市と農村の家計所得を増やす必要があると主張。民間投資を効率的に拡大する必要があると指摘した。
大卒者の就職の道を広げ、出稼ぎ労働者の雇用を安定させる方針を示した。
企業の信頼感を高め、公的投資を指導するほか、民間投資の刺激や外資誘致も進める。
また法規制改革によって企業の公平な競争と発展を促す方針だ。
また人工知能(AI)の発展を重視し革新の循環を作りリスクの払拭を図るとした。
改良住宅の需要を支援し、開発業者の引き渡しを確実とする方針も再確認した。





