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EV駆動装置、来年以降は「倍、倍で利益」と永守ニデック会長

2023年04月25日(火)15時47分

 4月25日、ニデック(旧日本電産)の永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は会見で、赤字が続く電気自動車(EV)などの駆動装置「E-Axle」(電動アクスル)について4月から黒字化してきていると述べ、来年以降は「倍、倍で利益を出す」との考えを示した。2018年7月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 25日 ロイター] - ニデック(旧日本電産)の永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は25日の会見で、赤字が続く電気自動車(EV)などの駆動装置「E-Axle」(電動アクスル)について4月から黒字化してきていると述べ、来年以降は「倍、倍で利益を出す」との考えを示した。

原価を低減した第2世代品の生産は4月に5000台だが、「5月以降はフル生産」(車載事業を統括する早船一弥常務)になる見込み。第3世代品を予定よりも1年前倒して24年6月に投入する。EVで先行していた中国だけでなく、欧米での販路も広げる。内製化を進め、将来的には「半導体についても(自社での)開発を検討する」という。

電動アクスル全体で33万9000台だった前期から、今期は94万9000台へと中国中心に販売を伸ばす計画。

ニデックが前日公表した2024年3月期の連結業績(国際会計基準)は、営業利益が前期比約2.2倍の2200億円の見通し。固定費削減などにより、前期からの利益回復を目指す。一方、23年1─3月期は構造改革の費用がかさみ、精密小型モーター事業が想定以上に落ち込んだことから、四半期では10年ぶりの赤字となった。

永守会長は、パソコン(PC)やハードディスクドライブ(HDD)は、今後「2-3四半期は在庫調整が続く」との見方を示した。

永守会長は、年内に数社の工作機械メーカーの買収を検討していることも明らかにした。永守会長によると、業界全体として利益率が低く、改善の余地がある上、部品の内製化を進めるニデックとの相乗効果も期待できるという。

ニデックは、21年8月に歯車工作機械の三菱重工工作機械(現ニデックマシンツール)を買収し、工作機械事業に参入、現在傘下に3社を収める。赤字経営だったマシンツールは、現在利益率が10%を超える企業に転換している。

後継者問題については、永守会長は構造改革を実施し「今はニデックイズムを踏襲できる経営陣がいる」として、「いい成果を出せると確信を持っている」と語った。一部のアナリストが目標株価を6500円に設定していることを指摘し、今は「アナリストの予想が外れることに一番力を入れている」とも述べた。25日同社の株価は6700円程度で取引されている。

ロイター
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