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仏EU基準CPI、3月は6カ月ぶり低水準 エネルギー価格低下で

フランス国立統計経済研究所(INSEE)が31日発表した3月の欧州連合(EU)基準の消費者物価指数(CPI)速報値は、6カ月ぶりの低水準となった。写真はパリで2020年11月撮影(2023年 ロイター/Christian Hartmann)
[パリ 31日 ロイター] - フランス国立統計経済研究所(INSEE)が31日発表した3月の欧州連合(EU)基準の消費者物価指数(CPI)速報値は、6カ月ぶりの低水準となった。エネルギー価格の大幅な下落が食品価格の急上昇を相殺した。
3月のCPIは前月比0.9%上昇した。前年同月比では6.6%と2月の7.3%から伸びが縮小した。
ロイターがまとめたエコノミスト20人による予想は前年比6.5%上昇だった。
エネルギー価格は15%の電力料金値上げを受けて2月に14.1%上昇したが、3月は4.9%に減速した。
一方食品価格は2月の14.8%から15.8%へ伸びが加速し過去最高を更新した。大手食品小売業者と卸売業者は3月から価格を10%引き上げることで合意していた。
ドイツでも3月のCPIが予想を上回る伸びとなっており、欧州中央銀行(ECB)に対する利上げ圧力が高まるとみられる。
INSEEによると、非EU基準の3月CPIは前月比0.8%、前年比5.6%上昇した。2月は前年比6.3%上昇だった。