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米当局、SVB・シグネチャー銀の入札期限を17日に設定=関係筋

米連邦預金保険公社(FDIC)が経営破綻した米シリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー・バンクの売却先を決める競争入札の締め切りを17日に設定したことが分かった。事情に詳しい関係者が15日、明らかにした。写真は3月13日、マサチューセッツ州ウェルズリーで撮影(2023年 ロイター/Brian Snyder)
[15日 ロイター] - 米連邦預金保険公社(FDIC)が経営破綻した米シリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー・バンクの売却先を決める競争入札の締め切りを17日に設定したことが分かった。事情に詳しい関係者が15日、明らかにした。
SVBについては12日にかけて行った入札が不調に終わっていたため、再入札となる。関係筋によると、米投資銀行パイパー・サンドラー・カンパニーズが入札業務を担うという。
FDICは10日にSVBを、12日にシグネチャー・バンクを管理下に置いた。2人の関係筋によると、FDICは両行とも一括で売却することを目指しているが、希望通りにならない場合は分割での売却を検討する可能性があるという。
入札参加者は、銀行免許がある場合のみ買収案を提出する前に両行の財務を精査できる。これはプライベートエクイティー(PE)企業に対して従来型の銀行を優位に立たせる狙いがある。
また、シグネチャーの買い手は同行の暗号資産(仮想通貨)関連事業からの完全撤退に同意する必要があるという。
SVBの1回目の入札で応札を検討したが参加を見送った銀行には米大手地銀のPNCフィナンシャル・サービシズやカナダ大手銀ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)が含まれた。
一方、SVBの持ち株会社SVBファイナンシャル・グループは、傘下の投資銀行やベンチャーキャピタル事業を含む資産の売却に向け、破産法の適用申請を選択肢の1つとして検討している。ロイターが15日に報じた。