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米利付国債の入札規模は4月まで据え置き、CMB依存高まる可能性

2023年02月02日(木)08時18分

[ニューヨーク/ワシントン 1日 ロイター] - 米財務省は1日、利付国債の入札規模は4月まで全年限で据え置くが、債務上限の制約があるので今後の資金調達ではキャッシュ・マネジメント・ビル(CMB、つなぎ資金確保のための政府短期証券)への依存を高めざるを得なくなるかもしれないとの見解を明らかにした。

スミス財務次官補は、国債発行計画は議会が債務上限を引き上げ、この先の税収や政府支払いを巡る不確実性に対応するための「十分な柔軟性」を提供してくれることを想定していると述べた。

これに基づき来週は3年債400億ドル、10年債350億ドル、30年債210億ドルの入札が行われ、新規資金として289億ドルを調達するとともに、15日に満期を迎える民間保有の中長期国債向けに約671億ドルが償還される。

一方で財務省が見積もっている上半期全体の借入額は1兆2000億ドルで、イエレン長官が1月に発動した特別の資金繰り措置で残っている枠を大きく上回っている。つまり与野党が早急に、現在31兆4000億ドルに定められている債務上限の引き上げ合意に達する必要があるというわけだ。

同省は、手元現金と特別措置によって6月初めまで財政資金が枯渇する公算が乏しいと改めて説明しつつも、万が一デフォルト(債務不履行)が起きれば米経済と金融市場を大混乱に陥れかねないと警告した。

ロイター
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