ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏銀行、超低金利融資の4475億ユーロを追加返済へ=ECB

2022年12月10日(土)02時50分

欧州中央銀行(ECB)は9日、貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)で提供したユーロ圏の銀行への超低金利融資のうち4475億ユーロ(4720億ドル)が数週間以内に繰り上げ返済される見込みになったと発表した。(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

[フランクフルト 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は9日、貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)で提供したユーロ圏の銀行への超低金利融資のうち4475億ユーロ(4720億ドル)が数週間以内に繰り上げ返済される見込みになったと発表した。

銀行は11月に2960億ユーロを返済し、さらに520億ユーロが12月に満期を迎え、これらを含めると超低金利融資は数週間で計7960億ユーロ減る。

ユーロ圏の銀行はTLTROで総額2兆1000億ユーロ相当の融資を受けていた。これはユーロ圏がデフレに陥る恐れがあった際に銀行による融資を後押しし、経済活動を活性化することを目的に導入された。

しかし、現在は高インフレに直面している。ECBは銀行に早期返済を促すため、11月に融資の借り入れコストを引き上げていた。返済後の超低金利融資の残高は総額1兆3200億ユーロとなり、大部分は来年6月に満期を迎える。

早期返済によって銀行の資金調達コストが上昇して需要が緩和され、今年10月に前年同月比10.6%と過去最高になったユーロ圏のインフレ率の抑制につながることが期待されている。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、ガリウムやゲルマニウムの対米輸出禁止措置を停

ワールド

米主要空港で数千便が遅延、欠航増加 政府閉鎖の影響

ビジネス

中国10月PPI下落縮小、CPI上昇に転換 デフレ

ワールド

南アG20サミット、「米政府関係者出席せず」 トラ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 8
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 9
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 8
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中