ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは小幅安で136円前半、米経済指標前の持ち高調整

2022年12月09日(金)15時26分

 12月9日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(136.65/68円)から小幅安の136.15/17円付近で推移している。写真は米ドル紙幣。2月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 9日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(136.65/68円)から小幅安の136.15/17円付近で推移している。インフレ関連の米経済指標の発表を今晩に控え、持ち高調整や利益確定目的のドル売り/円買いが優勢となった。

五・十日に伴い仲値にかけては国内輸入企業のドル買いフローが入り、一時136.90円付近まで上昇。しかし、その後は国内輸出企業のドル売りが出たとみられ、じりじりと軟化した。時間外取引の米長期金利の低下もドル売りを促したほか、「136円割れのストップロスを狙った短期筋の売りも加わった」(FX関係者)とみられ、ドルは一時、135.77円まで下落した。

ドルは前週末に133円半ばまで売られた。今週になってショートカバーが入り137円後半まで上昇したものの、その後は伸び悩んでいた。「材料に乏しい中、ドルは一時的に137円台まで買い上げられたこともあり、その上昇分を修正した格好だ」(上田東短フォレックスの営業企画室室長、阪井勇蔵氏)との声が聞かれた。

ドル/円のレンジは徐々に切り下がっていくとみられている。SBI証券の外国為替室部長、上田眞理人氏は、「インフレのピークアウトが近いとの見方や米国の利上げ停止や利下げに転じる時期も視野に入る中、ドルは下方向に向きやすい」との見方を示した。

きょう発表される11月の米卸売物価指数(PPI)や12月ミシガン大学消費者信頼感指数といったインフレ関連指標に注目が集まっている。「下振れが警戒されているCPIの先行指標として、結果次第で相場が大きく動く可能性も否定できない」(外銀)という。

一方、ユーロ/ドルは1.05ドル後半でしっかり。時間外取引の米長期金利の低下を眺め、ユーロ高/ドル安基調が続いたものの、上値追いには慎重だった。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 136.15/17 1.0575/79  144.00/04

午前9時現在 136.62/64 1.0553/57  144.21/25

NY午後5時 136.65/68 1.0556/58  144.26/30

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米ロ首脳が電話会談、プーチン氏はウ和平交渉巡る立場

ワールド

ロ、ウ軍のプーチン氏公邸攻撃試みを非難 ゼレンスキ

ワールド

中国のデジタル人民元、26年から利子付きに 国営放

ビジネス

米中古住宅仮契約指数、11月は3.3%上昇 約3年
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 5
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 6
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 7
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 8
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 9
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 10
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 8
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中