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ECB、10─11月に南欧債の保有残高減らす ドイツとオランダ増加

2022年12月07日(水)15時24分

 12月6日、ECBが新型コロナ危機対応の資産購入策、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)で保有している南欧債の残高を過去2カ月間で減らし、代わりにドイツとオランダの国債を増やしたことが、データで明らかになった。写真は独フランクフルトで2018年4月撮影(2022年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[フランクフルト 6日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が新型コロナウイルス危機対応の資産購入策、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)で保有している南欧債の残高を過去2カ月間で減らし、代わりにドイツとオランダの国債を増やしたことが、6日公表のデータで明らかになった。

ECBは今年の早い段階でPEPPでの新規購入を打ち切り、償還分の再投資は柔軟に行う方針を表明することで、利回り急騰に直面する南欧などの国債を手厚く買うことを可能にした。

今年の夏には利回り急騰を受けてイタリア債の保有を増やしたが、その後は利回りが落ち着いたため停止したとみられる。

10─11月はスペイン債の保有残高を14億ユーロ、イタリア債を7億9400万ユーロ、ポルトガル債を11億ユーロ減らした。

一方、ドイツ国債の保有残高は26億ユーロと最も多く増やし、オランダ債は17億ユーロ増やした。

ECBは少なくとも2024年までは償還分を再投資して保有資産を1兆7000億ユーロで維持する方針を示している。

ロイター
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