ニュース速報

ビジネス

中国11月PMI、製造・非製造とも7カ月ぶり低水準 コロナ規制で

2022年11月30日(水)14時29分

中国国家統計局が30日発表した11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.0と、前月の49.2から低下した。世界的な需要低迷や新型コロナウイルス対策の規制が影響した。写真は、上海の工場から出荷されるテスラ製自動車。2021年5月13日に撮影。(2022年 ロイター/Aly Song)

[北京 30日 ロイター] - 中国国家統計局が30日発表した11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.0と、前月の49.2から低下し、7カ月ぶりの低水準となった。世界的な需要低迷や新型コロナウイルス対策の規制が影響した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は49.0だった。

PMIは50が景況改善・悪化の分岐点となる。

一方、11月の非製造業PMIは46.7と前月の48.7から低下し、こちらも7カ月ぶりの低水準となった。コロナ感染拡大を受けて一部の都市で厳しい規制がさらに強化され、消費に打撃となった。

製造業と非製造業を合わせた総合PMIは47.1。10月は49.0だった。

野村の28日付アナリストレポートによると、中国の国内総生産(GDP)の約25.1%を占める地域や施設がロックダウン(都市封鎖)下にあり、上海が全面的なロックダウン下にあった4月のピーク値21.2%を上回っている。

製造業PMIの生産、雇用、サプライヤー納期指数は50を下回る水準で一段と低下。内需・外需の低迷などを背景に新規受注指数、新規輸出受注指数がともに低下した。

キャピタル・エコノミクスの中国担当エコノミストは「下振れリスクが引き続き増している。新型コロナを巡る状況が一段と悪化しており、来年にかけて中国経済の重しになるだろう」と指摘。

「最近の政策支援は住宅市場の低迷に歯止めをかけるには不十分だ。世界経済の低迷が引き続き輸出の重しになる。信用需要は弱く、短期的に追加金融緩和にも制約がある」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

来年はボラティリティー高く利益上げるチャンス、資産

ビジネス

航空業界、機体確保に障害でも来年過去最高益 IAT

ワールド

米・メキシコ、水問題巡り9日にオンライン会談へ

ワールド

EU加盟国、40年までの温室効果ガス排出90%削減
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキング」でトップ5に入ったのはどこ?
  • 3
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「財政危機」招くおそれ
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 9
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 10
    イギリスは「監視」、日本は「記録」...防犯カメラの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中