ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=下落、FRB積極利上げで景気後退懸念強まる

2022年10月07日(金)06時41分

米国株式市場は下落して取引を終えた。9月雇用統計の発表を明日に控え、米連邦準備理事会(FRB)の積極的金利引き上げが景気後退につながるとの懸念が強まった。(2022年 ロイター/Carlo Allegri)

[6日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。9月雇用統計の発表を明日に控え、米連邦準備理事会(FRB)の積極的金利引き上げが景気後退につながるとの懸念が強まった。

この日発表された新規失業保険申請件数が予想以上に増加したことを受け、FRBが引き締めペースを緩めるとの期待が高まり、市場には一時安心感が広がった。

一方、米シカゴ地区連銀のエバンス総裁はこの日、インフレ指標は失望的で、FRBは年末までに合計1.25%ポイントの利上げを行う可能性があるとの見方を示した。

グレンメドのジェイソン・プライド氏は「市場はFRBのメッセージをゆっくりと受け取っている」と述べ、「FRBがインフレ抑制に向けた追加利上げで経済を景気後退(リセッション)に陥らせる可能性がある」と指摘した。

この日の下げにもかかわらず、株価は3日と4日に大幅上昇しており、株価主要3指数は週間ベースでは上昇する見通し。

S&P主要11セクターでは10セクターが下落。不動産が下げを主導し、3.3%安となった。半導体や小型株、輸送株も売られた。グロース株は0.76%、バリュー株は1.18%、それぞれ下げた。

一方、エネルギー株は1.8%高。

原油価格は、3週間ぶり高値となった。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が5日の閣僚級会合で、11月から日量200万バレルの減産を実施することで合意したことが材料視された。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 29926.94 -346.93 -1.15 30206.1 30329.6 29859.

3 1 34

前営業日終値 30273.87

ナスダック総合 11073.31 -75.33 -0.68 11129.0 11230.4 11051.

4 4 27

前営業日終値 11148.64

S&P総合500種 3744.52 -38.76 -1.02 3771.97 3797.93 3739.2

2

前営業日終値 3783.28

ダウ輸送株20種 12838.80 -14.68 -0.11

ダウ公共株15種 881.75 -27.65 -3.04

フィラデルフィア半導体 2508.84 -14.77 -0.59

VIX指数 30.52 +1.97 +6.90

S&P一般消費財 1150.47 -8.24 -0.71

S&P素材 448.36 -4.62 -1.02

S&P工業 734.78 -8.11 -1.09

S&P主要消費財 703.95 -10.45 -1.46

S&P金融 525.95 -7.76 -1.45

S&P不動産 222.09 -7.34 -3.20

S&Pエネルギー 633.72 +11.33 +1.82

S&Pヘルスケア 1460.69 -19.25 -1.30

S&P通信サービス 169.20 -1.11 -0.65

S&P情報技術 2205.13 -18.96 -0.85

S&P公益事業 330.68 -11.28 -3.30

NYSE出来高 9.97億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 27035 - 255 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 27025 - 265 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

「トランプ口座」は株主経済の始まり、民間拠出拡大に

ビジネス

米11月ISM非製造業指数、52.6とほぼ横ばい 

ワールド

EU、ウクライナ支援で2案提示 ロ凍結資産活用もし

ワールド

トランプ政権、ニューオーリンズで不法移民取り締まり
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 2
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与し、名誉ある「キーパー」に任命された日本人
  • 3
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させられる「イスラエルの良心」と「世界で最も倫理的な軍隊」への憂い
  • 4
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 5
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 6
    台湾に最も近い在日米軍嘉手納基地で滑走路の迅速復…
  • 7
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    トランプ王国テネシーに異変!? 下院補選で共和党が…
  • 10
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 4
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 5
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 6
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 7
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 8
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中