ニュース速報

ビジネス

カナダ中銀、急速な利上げ継続 基調インフレ緩和せず=総裁

2022年10月07日(金)02時15分

カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は6日、基調的なインフレが緩和している証拠が得られていないため、中銀は現在の急速な利上げペースを緩めることはできないと述べた。(2022年 ロイター/Chris Wattie)

[オタワ 6日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は6日、基調的なインフレが緩和している証拠が得られていないため、中銀は現在の急速な利上げペースを緩めることはできないと述べた。

マックレム総裁は講演原稿で、先行指標で景気が減速し始めていることが示唆されているとしながらも、労働市場は依然として引き締まっており、需要は供給を上回っていると指摘。「基調インフレの低下を示す明確な証拠は得られておらず、短期的なインフレ期待がなお高いことも踏まえると、一段の利上げは明らかに正当化される」と述べた。

その上で「中銀には為すべきことが残っている」とし、「一段ときめ細かく、バランスの取れた政策決定アプローチへの移行を検討するには、さらなる情報が必要になる」とした。

カナダ中銀は5回連続で利上げを実施し、政策金利は現在14年ぶりの高水準となる3.25%。今月26日の次回会合でも追加利上げを決定するとみられている。

カナダのインフレ率は8月に7.0%、コアインフレ率は約5%に緩和されたが、マックレム総裁は高すぎるとし、世界的なインフレは緩和し始めているかもしれないが、国内のインフレ圧力はそうではないと言及。「利上げが機能していないということではないが、時間がかかる」とし、住宅市場のような金利に敏感なセクターが冷え込み始めているとした。

また「今後はコアインフレ指標を注意深く観察し、基調インフレの転換点を明確に示す証拠を模索することになる」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ南・東部にドローン攻撃、子ども含む3人死

ビジネス

スペースX、月面での「自力発展都市」建設を優先=マ

ビジネス

日経平均は大幅続伸し最高値、一時5万7000円台 

ビジネス

ソフトバンク、26年3月期業績を上方修正 法人向け
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日本をどうしたいのか
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 5
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 6
    背中を制する者が身体を制する...関節と腱を壊さない…
  • 7
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 8
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 9
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 10
    心停止の8割は自宅で起きている──ドラマが広める危険…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中