ニュース速報

ビジネス

都区部CPI9月は+2.8%、消費税除くと約30年半ぶりの上昇率

2022年10月04日(火)09時48分

 10月4日、総務省が発表した9月の都区部消費者物価指数は、基調となる除く生鮮(コアCPI)が前年比2.8%上昇し、プラス幅は8月から0.2ポイント拡大した。東京都で5月20日撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 4日 ロイター] - 総務省によると、9月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は前年同月比2.8%上昇した。幅広い食品価格の値上げが響き、前月の同2.6%上昇からプラス幅が拡大、上昇率は2014年6月以来の水準となった。消費税率引き上げの影響を除くと、1992年4月以来、約30年半ぶりの上昇率だった。

ロイターがまとめた民間予測では同プラス2.8%だった。

<生鮮除く食品のプラス幅が4.5%に拡大─食用油高騰>

生鮮食品を含む総合指数は前年比2.8%上昇し、プラス幅が前月から0.1ポイント縮小した。

生鮮食品やエネルギーを除き、物価のより基調的な動きを示すとされる、コアコアCPIは同1.7%上昇し、前月から0.3ポイントプラス幅が拡大した。

内訳は、生鮮を除く食品が前年比で4.5%上昇し、8月の同3.8%から拡大した。前年比であんパンが13.8%、チョコレートが10.0%、食用油39.0%、輸入牛肉が9.6%上昇した。

円安による冷蔵庫の値上げなどにより家庭用耐久財も9.5%上昇した(8月は4.2%)。

<前年天候不順の反動でレタス47.9%下落>

エネルギーは前年比24.2%上昇したものの、8月の上昇率25.6%からプラス幅は縮小した。都市ガス代の値上げが上限に達したことなどが理由。

生鮮食品は、前年9月が天候不順だった反動で、前年比の上昇率が2.6%と8月の10.1%から大幅に縮小し、指数を押し下げた。レタスが前年比47.9%下落した。

<10月は3%超確実─農中総研・南氏>

農林中金総合研究所の南武志チーフエコノミストは、「値上げがじわじわと浸透しているのが確認できる内容だった。10月は6000以上の品目の値上げでコアCPIが前年比3%を超えるのは確実」とみる。

同時に「年明け以降は製品値上げが消費者に受け入れられない可能性やエネルギー価格の上昇一服によりプラス幅が緩やかに縮小する公算が大きい」と予測する。

(竹本能文)

*カテゴリーを追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米特使、イラン提示の内容に「失望」と報道 第3回目

ビジネス

エヌビディア株一時4.8%安、好決算もAI投資巡る

ワールド

米ウクライナ、ジュネーブで高官協議 ロシア特使も現

ワールド

ヒラリー氏、エプスタイン問題巡り「情報なし」 下院
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウクライナ戦争5年目の現実
  • 4
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 5
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 6
    「まるで別人...」ジョニー・デップの激変ぶりにネッ…
  • 7
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 8
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 9
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 10
    「バカにされてる」五輪・選手村で提供の「アメリカ…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 5
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 6
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 9
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 10
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中