ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=3日続落、FRB利上げ受けグロース株に売り

2022年09月23日(金)06時29分

米国株式市場は主要株価指数が3日続落した。前日の米連邦準備理事会(FRB)による大幅利上げを受け、ハイテク株などのグロース株が売られた。昨年1月、ニューヨーク証券取引所前で撮影(2022年 ロイター/Mike Segar/File Photo)

[22日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価指数が3日続落した。前日の米連邦準備理事会(FRB)による大幅利上げを受け、ハイテク株などのグロース株が売られた。

FRBは20─21日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75%ポイント引き上げ、3.00─3.25%とした。年内に同規模の利上げを少なくとも1回実施する可能性を示唆。パウエル議長はインフレ抑制に向け手を緩めることはないと明言した。

S&Pの主要11セクターのうち9セクターが下落。一般消費財と金融がそれぞれ2.2%、1.7%下げた。

アマゾン・ドット・コム、テスラ、エヌビディアなど大型ハイテク株やグロース株が1─5.3%安。米債利回りが11年ぶりの高水準を付けたことを受けた。

情報技術は年初来で28%安。指数の21.2%安をアンダーパフォームしている。

ボストン・パートナーズのグローバル市場担当ディレクター、マイク・マレイニー氏は「インフレが高止まりし、FRBが利上げ路線を堅持すれば、景気後退に陥り業績予想が大幅に引き下げられる」と指摘。「そうなればS&P総合500種が6月中旬の安値である3636を下回り、年初来安値を更新する」と述べた。

米航空大手はパンデミック(世界的大流行)に関する制限措置の終了に伴う旅行者増を受けて回復していたが、この日はユナイテッド航空が4.6%、アメリカン航空が3.9%下落。3日間の下げはユナイテッド航空が11%、アメリカン航空が10.6%となった。

ジェットブルー航空は7.1%安。3日続落し、20年3月以来の安値を付けた。

ダーデン・レストランツは4.4%安。さえない第1・四半期売上高を発表したことを受けた。

米取引所の合算出来高は113億9000万株。直近20営業日の平均は109億1000万株だった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 30076.68 -107.10 -0.35 30204.5 30302. 29994.

2 28 53

前営業日終値 30183.78

ナスダック総合 11066.81 -153.39 -1.37 11167.3 11203. 11024.

8 77 64

前営業日終値 11220.19

S&P総合500種 3757.99 -31.94 -0.84 3782.36 3790.9 3749.4

0 5

前営業日終値 3789.93

ダウ輸送株20種 12355.26 -294.97 -2.33

ダウ公共株15種 990.92 -4.22 -0.42

フィラデルフィア半導体 2444.25 -70.71 -2.81

VIX指数 27.35 -0.64 -2.29

S&P一般消費財 1176.63 -26.01 -2.16

S&P素材 439.91 -5.54 -1.24

S&P工業 731.27 -11.05 -1.49

S&P主要消費財 737.29 -1.43 -0.19

S&P金融 525.13 -8.89 -1.66

S&P不動産 238.32 -2.27 -0.94

S&Pエネルギー 581.88 -2.33 -0.40

S&Pヘルスケア 1438.87 +7.37 +0.51

S&P通信サービス 170.09 +0.10 +0.06

S&P情報技術 2200.51 -21.87 -0.98

S&P公益事業 369.00 -1.42 -0.38

NYSE出来高 9.72億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 26815 - 215 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 26800 - 230 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

SUBARU、米関税で4━9月期純利益44%減 通

ワールド

米FBI長官、中国とフェンタニル問題など協議=関係

ワールド

中国、ガリウムなど3金属の対米輸出禁止措置を停止 

ワールド

米上院、政府閉鎖解消へ法案前進 来年1月までのつな
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 2
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 10
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中