ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=S&P500下落、雇用統計受け利上げ懸念が再燃

2022年08月06日(土)06時09分

米国株式市場はS&P総合500種が下落して取引を終えた。好調な米雇用統計を受け、連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを継続するとの懸念が再燃し、米電気自動車(EV)大手・テスラなどハイテク株が売られた。(2022年 ロイター/Carlo Allegri)

[5日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種が下落して取引を終えた。好調な米雇用統計を受け、連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを継続するとの懸念が再燃し、米電気自動車(EV)大手・テスラなどハイテク株が売られた。

米労働省が5日発表した7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比52万8000人増と予想を大きく上回り、就業者数は新型コロナ禍前の水準に回復した。失業率も3.5%に低下し、国内経済が景気後退(リセッション)には陥っていない状況を示した。

50パーク・インベストメンツの最高経営責任者(CEO)、アダム・サルハン氏は「今回のような非常に強い雇用統計は、FRBにより長期にわたり金融引き締めを行うよう圧力をかける」と指摘。「市場はFRBが再びオーバーシュートすることを恐れている。FRBが過度に大幅に、過度に長期に引き締めを行えば、ハードランディング(硬着陸)、つまりディープリセッション(深刻な景気後退)を引き起こすことになる」と述べた。

テスラが6.6%安となり、S&P500およびナスダック総合を押し下げた。フェイスブックを運営する米メタ・プラットフォームズが2%、アマゾン・ドット・コムが1.2%それぞれ下落し指数の重しとなった。

9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%ポイントの利上げが実施されるとの見方から米債利回りが上昇。JPモルガンが3%高になるなど銀行株の追い風となり、ダウ工業株30種はプラス圏を維持した。

週間ではS&P500が0.4%高、ダウが0.1%安、ナスダックが2.2%高となった。

個別銘柄では、米配車大手・リフトが約17%高。4日発表した第2・四半期決算は、調整後の営業利益が過去最高に達した。また、2024年の調整後営業利益が10億ドルに達するとの見通しを示した。

米取引所の合算出来高は106億株。直近20営業日の平均は108億株だった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 32803.47 +76.65 +0.23 32593.9 32814. 32489.

0 61 62

前営業日終値 32726.82

ナスダック総合 12657.56 -63.03 -0.50 12538.8 12720. 12525.

1 44 77

前営業日終値 12720.58

S&P総合500種 4145.19 -6.75 -0.16 4115.87 4151.5 4107.3

8 1

前営業日終値 4151.94

ダウ輸送株20種 14601.05 +122.31 +0.84

ダウ公共株15種 1013.96 -7.66 -0.75

フィラデルフィア半導体 3053.39 -28.01 -0.91

VIX指数 21.15 -0.29 -1.35

S&P一般消費財 1296.45 -21.85 -1.66

S&P素材 484.99 +1.75 +0.36

S&P工業 812.82 +1.71 +0.21

S&P主要消費財 774.28 -1.16 -0.15

S&P金融 559.73 +4.36 +0.79

S&P不動産 273.75 +0.86 +0.32

S&Pエネルギー 557.88 +11.15 +2.04

S&Pヘルスケア 1531.03 -0.45 -0.03

S&P通信サービス 194.79 -1.72 -0.88

S&P情報技術 2571.77 -6.17 -0.24

S&P公益事業 377.08 -1.12 -0.30

NYSE出来高 8.58億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 28150 - 20 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 28135 - 35 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

過激な言葉が政治的暴力を助長、米国民の3分の2が懸

ビジネス

ユーロ圏鉱工業生産、7月は前月比で増加に転じる

ワールド

中国、南シナ海でフィリピン船に放水砲

ビジネス

独ZEW景気期待指数、9月は予想外に上昇
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 7
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 8
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 9
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中