ニュース速報

ビジネス

物価の刈込平均値、5月は+1.5% 2カ月連続で最高更新=日銀

2022年06月28日(火)15時14分

 6月28日、日銀が公表した5月の「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」によると、消費者物価の「刈込平均値」は前年同月比プラス1.5%となった。写真は都内の日銀前で2020年5月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 28日 ロイター] - 日銀が28日に公表した5月の「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」によると、消費者物価の「刈込平均値」は前年同月比プラス1.5%となり、データを遡ることができる2001年以降で最大の伸び率となった。2カ月連続の最高更新で、物価高が広がっていることが改めて明らかになった。

一連の指標は日銀が総務省発表の消費者物価指数をもとに算出し、毎月発表している。

「刈込平均値」は、ウエートを加味した品目ごとの上昇率分布で上下10%を機械的に除いた平均値。分布の真ん中に位置する「加重中央値」はプラス0.4%で、こちらも2カ月連続で01年以降の最高を更新した。

品目別分布で最も頻度の多い上昇率である「最頻値」はプラス0.5%で16年3月以来の高水準。

日銀は物価の基調を正確に把握するため、生鮮食品を除く消費者物価指数(コアCPI)だけでなくさまざまなコア指標を総合的に見ている。5月のコアCPIは前年同月比プラス2.1%で伸びは前月と変わらなかったが、日銀が目標とする2%を2カ月連続で上回った。

(和田崇彦)

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル首相とクシュナー氏が会談、ガザ和平計画「

ビジネス

バフェット氏、株主へ「最後の手紙」 後任アベル氏を

ビジネス

ボーイング、セントルイス工場のスト終結目指し新提案

ワールド

米、スイスと貿易協定協議中 トランプ氏「関税下げ幅
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 7
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 8
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中