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午前の日経平均は続伸、半導体関連株に買い戻し
24日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比190円99銭高の2万6362円24銭と、続伸した。寄り付きから底堅く推移し、徐々に上げ幅を拡大。米長期金利の低下基調を受けて、半導体関連などの値がさ株が買われたほか、グロース株の一角が堅調だった。写真は2020年、東京証券取引所で撮影。(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 24日 ロイター] - 24日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比190円99銭高の2万6362円24銭と、続伸した。寄り付きから底堅く推移し、徐々に上げ幅を拡大。米長期金利の低下基調を受けて、半導体関連などの値がさ株が買われたほか、グロース株の一角が堅調だった。
前日の米株株式市場は反発。米利上げに伴う景気後退懸念が根強い中、ディフェンシブ株やハイテク株の上昇が景気敏感株の下落を相殺した。日経平均も、米株市場の流れを引き継ぎ底堅くスタート。一時、前営業日比約210円高の2万6391円11銭まで上昇する場面があった。
業種別では、半導体関連株が堅調に推移。松井証券のシニアマーケットアナリスト・窪田朋一郎氏は「米金利の低下基調に加え、インテルのCEO(最高経営責任者)が半導体の供給不足は少なくとも2024年まで続くと話したことが材料視され、半導体関連株に買い戻しが入っているようだ」と指摘した。
ただ、買い戻しが入っている銘柄の多くで、「買いは一過性で、伸び悩んでいる印象。ここ連日の下落を受けた自律反発程度の上昇にとどまっている」(窪田氏)という。
日経平均について、米株の不安定な状況が落ち着くまでは積極的に上値を追う展開は見込みにくいとの見方もある。ミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真代表取締役は、「マーケットは今後の米株市場の方向感がまだ見極められておらず、米株の方向性が決まるまでは、日経平均は横ばい圏での推移が続きそうだ」と話した。
TOPIXは0.33%高の1857.80ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆5048億4100万円だった。東証33業種では、値上がりは海運業やサービス業、精密機器など16業種で、値下がりは空運業、保険業、石油・石炭製品など17業種だった。
個別では、東京エレクトロンやアドバンテストがしっかりとなった反面、三菱自動車工業やIHIがさえない。指数寄与度の大きいファーストリテイリングは軟調だが、ソフトバンクグループはしっかり。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1132銘柄(61%)、値下がりは627銘柄(34%)、変わらずは79銘柄(4%)だった。