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NY外為市場=ドル上昇、堅調な米雇用統計受け
6月3日、ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨バスケットに対し上昇した。朝方発表された米雇用統計は堅調な内容となり、連邦準備理事会(FRB)がタイトな雇用情勢を背景に積極的な利上げを進める可能性を示唆した。写真は2011年8月撮影(2022年 ロイター/Yuriko Nakao)
[ニューヨーク 3日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨バスケットに対し上昇した。朝方発表された米雇用統計は堅調な内容となり、連邦準備理事会(FRB)がタイトな雇用情勢を背景に積極的な利上げを進める可能性を示唆した。
5月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比39万人増と、市場予想の32万5000人を上回る伸びとなった。失業率は3.6%と3カ月連続で横ばいで推移した。
終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.4%高の102.16。雇用統計発表後には102.22まで上昇した。週間では約0.5%高。
シリコンバレー・バンクのシニア通貨トレーダー、ミン・トラン氏は「堅調な雇用データは、下期も追加利上げが継続するという期待を支える」と述べた。
米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は、6月と7月に実施される公算の大きい50ベーシスポイント(bp)の利上げから引き締めペースを減速させるには、インフレがピークを付けたと示す説得力のある証拠が必要との考えを示した。
ドル/円は0.8%高の130.85円と、約3週間ぶりの高値を更新。
日銀の黒田東彦総裁は3日、参院予算委員会で、家計の所得が伸び悩む中での物価上昇は実質所得の減少を通じて経済の下押し要因になると指摘し「金融緩和によって賃金の上昇しやすいマクロ経済環境を作り出すことが重要だ」と語った。
前出のシリコンバレー・バンクのトラン氏は「欧州中央銀行(ECB)を含め、各国中銀が利上げについて言及する中、日銀からはそのようなコメントは聞かれない」と指摘した。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3%安の2万9513.95ドル。
ドル/円 NY終値 130.86/130.89
始値 130.14
高値 130.98
安値 130.08
ユーロ/ドル NY終値 1.0718/1.0722
始値 1.0738
高値 1.0751
安値 1.0705