ニュース速報

ビジネス

米FRB、高インフレ長期化を警戒 人手不足と賃金上昇で=報告書

2022年02月27日(日)13時56分

 2月25日、米連邦準備理事会(FRB)は、議会向けの半期金融政策報告で、労働力不足と急速な賃金上昇が続けばインフレ高進が予想以上に長引く可能性があると警告した。写真はワシントンで2013年7月撮影(2022年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ワシントン 25日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は25日、議会向けの半期金融政策報告で、労働力不足と急速な賃金上昇が続けばインフレ高進が予想以上に長引く可能性があると警告した。

報告書は、昨年から物価がより広範囲で上昇しているとし、その原動力はもはや迅速かつ容易に解決できるサプライチェーン(供給網)の問題だけにとどまらないと指摘。

国内の労働力不足とそれに伴う賃金の上昇も作用しており、これらが緩和しなければ、インフレはより持続的になる可能性があるとした。

供給の問題が改善するに伴い、モノ(財)の価格への圧力は今後数カ月で緩和される可能性は依然あるとしながらも、「労働力不足が続き、広範な分野で賃金が生産性よりも速く上昇すれば、インフレ圧力は持続し拡大し続ける可能性がある」と指摘した。

インフレ率は直近でFRBの目標の3倍の水準に達し、FRBは3月に利上げする可能性を示唆している。

報告書は「適切な政策により、インフレ率は年内に低下すると予想される」とする一方で、警戒すべき要因も指摘。

当初はもっぱら財で見られていた価格上昇が「一部サービス業での賃金の強い上昇と住宅賃料の大幅な上昇」によってサービス業に波及したことなどを挙げた。

報告書は、新型コロナウイルスのパンデミック中に生産性の伸びが加速したと指摘し、新たなビジネスモデルの登場や、在宅勤務に関する技術利用の普及、自動化の進展が寄与したと述べた。

他の条件が同じであれば、労働者一人当たりの生産が増加すれば、インフレ圧力は低下するはずだが、報告書は、人手不足と雇用難を背景に労働者の負担は持続可能な水準以上に高まっている可能性があるとし、生産性の伸びが加速し続けるかは不透明とした。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

JPモルガン第1四半期、利益が予想上回る トレーデ

ビジネス

FRB議長候補ウォーシュ氏、上院承認手続きへ財務書

ビジネス

原油は年末までに90ドル下回る、BofAの投資家調

ビジネス

世界の石油需給、イラン戦争受け昨年比で減少見通し=
MAGAZINE
特集:台湾有事の新シナリオ
特集:台湾有事の新シナリオ
2026年4月21日号(4/14発売)

地域紛争の「大前提」を変えた米・イラン戦争が台湾侵攻の展開に及ぼす影響をシミュレーション

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本は「イノベーションのやり方」を忘れた...ホンダ「EV撤退」が示す、日本が失った力の正体
  • 2
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 3
    【銘柄】イラン情勢で「任天堂」が急落 不確実な相場で人気の優良株から売られる落とし穴
  • 4
    「いい加減にして...」ケンダル・ジェンナーの「目の…
  • 5
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 6
    トランプがまた暴走?「イラン海上封鎖」の勝算
  • 7
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 8
    高さ330メートルの絶景と恐怖 「世界一高い屋外エレ…
  • 9
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 10
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 7
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 8
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中