ニュース速報

ビジネス

企業向けサービス価格、5月は1.5%上昇 テレビ広告が過去最高に

2021年06月24日(木)10時08分

 6月24日、日銀が公表した5月の企業向けサービス価格指数は前年比1.5%上昇、前月比0.2%低下となった。写真は都内の日銀本店で2016年9月撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 24日 ロイター] - 日銀が24日公表した5月の企業向けサービス価格指数は前年比1.5%上昇となった。3カ月連続で上昇した。新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ前年の反動で、テレビ広告などの「広告」が大幅に上昇して指数を押し上げた。

前年比の伸び率は4月の1.1%から拡大した。伸び率拡大に最も寄与したのが「広告」で、前年比15.3%上昇。テレビ広告は34.8%上昇で2015年1月以降で最高となった。新聞広告は15.3%上昇、雑誌広告は10.5%上昇となった。

次いで寄与度が大きかったのは「諸サービス」で0.5%上昇。宿泊サービスは0.3%上昇で19年5月以来のプラス転換。5月の連休中、緊急事態宣言の対象外だった北海道で人出が戻ったことなどが要因とみられる。

「運輸・郵便」もプラス寄与となり、1.1%上昇。外航貨物輸送は33.5%上昇で15年1月以降で最高の伸び。中国向け鉄鉱石の堅調な荷動きで市況が上昇、運賃に含まれる燃料油価格の上昇も影響した。

5月は緊急事態宣言の対象地域が拡大したが、企業向けサービス価格への影響は昨年ほど大きくはなかった。公表している146品目のうち、前年比上昇したのは76品目、下落したのは38品目だった。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは156円前半、年末年始の円先安観も

ワールド

米・ウクライナ首脳会談、和平へ「かなり進展」 ドン

ビジネス

アングル:無人タクシー「災害時どうなる」、カリフォ

ワールド

中国軍、台湾周辺で「正義の使命」演習開始 実弾射撃
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    アメリカで肥満は減ったのに、なぜ糖尿病は増えてい…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中