ニュース速報

ビジネス

暗号資産イーサが最高値更新後に下落に転じる、利食い売りで

2021年05月04日(火)14時53分

暗号資産(仮想通貨)のイーサが4日の取引で3400ドルを突破し過去最高値を更新した後、下落に転じた。2月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[シンガポール 4日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)のイーサが4日の取引で3400ドルを突破し過去最高値を更新した後、下落に転じた。新たな暗号資産が増える中、一部の投資家が利益確定の売りを出した。

前日に初めて3000ドルを突破したイーサはアジア時間序盤にビットスタンプ取引所で一時3457.64ドルを付けた。その後は下落し、6%安の3244ドル。それでも年初来では約340%上昇している。

イーサの上昇は、イーサリアムブロックチェーンの改善により実用性が高まるとの見方が背景にあるほか、イーロン・マスク氏率いる米電気自動車大手テスラやスタンレー・ドラッケンミラー氏ら著名投資家の購入でビットコインが上昇した流れに追随する動きが一因となっている。

ただ、暗号資産全般への投機的な熱狂も要因。ドージコインは年初来9000%高で、時価総額は540億ドルを超えた。新たな暗号資産も増えている。

IGマーケッツのアナリスト、カイル・ロッダ氏は「今見られているのは、投機的過剰と定義される」と述べ、20年前のハイテクバブル期の熱狂になぞらえた。「暗号資産であれば何でも資金を投入する動きがある」と指摘した。

ビットコインに対するイーサの価値は今年、2倍以上に拡大しており、4日には約2年半ぶり高値を付けた。年初来90%上昇しているビットコインは3%安の5万5625ドル。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国10月指標、鉱工業生産・小売売上高が1年超ぶり

ビジネス

中国新築住宅価格、10月は-0.5% 1年ぶり大幅

ワールド

アマゾンとマイクロソフト、エヌビディアの対中輸出制

ワールド

米、台湾への戦闘機部品売却計画を承認 3.3億ドル
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 5
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 6
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編…
  • 10
    「ゴミみたいな感触...」タイタニック博物館で「ある…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中