ニュース速報

ビジネス

前場の日経平均は反落、安川電の決算受け地合い軟化 円高も重し

2021年04月12日(月)11時57分

 4月12日、前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比151円35銭安の2万9616円71銭となり、反落した。都内で2月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 12日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比151円35銭安の2万9616円71銭となり、反落した。寄り付きの日経平均は米株高を好感し続伸スタートとなったものの、その後急速に上げ幅を縮小しマイナス圏に転落。

9日に決算を発表した安川電機が一時8%超安と大幅に下落したことなどが嫌気された。ドル/円の円高傾向も重しとなり、日経平均は前引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。

前週末9日の米国株式市場は上昇し、ダウ工業株30種とS&P総合500種が終値で最高値を更新した。米10年債利回りの低下を追い風にハイテクなどのグロース株の好調が続く中、ダウとS&Pは3週連続で上昇した。

TOPIXは前営業日比0.15%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆0488億3700万円。東証33業種では、海運業、非鉄金属、石油・石炭製品などの19業種は値下がり。半面、電気・ガス業、倉庫・運輸関連、陸運業などの14業種は値上がりした。

個別では、安川電機が6.6%安。同社は9日に2022年2月期の連結営業利益(国際会計基準)が前年比54.5%増の420億円になる見通しだと発表したものの、市場予想を下回ったことなどが嫌気された。市場では「関連する機械・電子部品やこれから決算を発表する製造業中心に警戒感が広がっている」(運用会社)との声が聞かれた。

そのほか、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、信越化学工業なども軟調。ソフトバンクグループ、資生堂は上昇した。

市場では「日経平均は3万円を回復すると利益確定売りに押されるようだ。週内で米国株が大きく上昇となると日経平均も再び3万円を回復すると思われるが、日米ともに企業決算の本格化を控え、様子見ムードが強まりやすい。3万円台を週内に定着させるのはなかなか難しいのではないか」(国内証券)との声が聞かれた。

東証1部の騰落数は、値上がり1114銘柄に対し、値下がりが953銘柄、変わらずが116銘柄だった。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

焦点:社会の「自由化」進むイラン、水面下で反体制派

ワールド

アングル:ルーブルの盗品を追え、「ダイヤモンドの街

ビジネス

NY外為市場=ドル、対円で横ばい 米指標再開とFR

ビジネス

米、対スイス関税15%に引き下げ 2000億ドルの
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 5
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 6
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 7
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 8
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 9
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 10
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中