ニュース速報

ビジネス

米新規失業保険申請74.4万件に悪化、労働市場の改善過小評価も

2021年04月09日(金)01時06分

4月3日までの1週間の米新規失業保険申請件数は74万4000件と、前週の72万8000件から悪化し、予想の68万件も上回った。写真は昨年5月、メリーランド州の商店で撮影(2021年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ワシントン 8日 ロイター] - 米労働省が8日に発表した4月3日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は74万4000件と、前週の72万8000件から悪化し、予想の68万件も上回った。

増加は2週連続で、前週分は9000件上方修正された。ただ、財政刺激策の効果が表れ始め、経済活動の再開も進む中、労働市場は急速に回復しており、申請件数の増加はこうした状況を過小評価している可能性があるとの見方も出ている。

2日発表の3月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比91万6000人増と市場予想の64万7000人増を上回ったほか、6日発表の2月の雇用動態調査(JOLTS)では求人件数が約2年ぶりの高水準を付け、採用件数も増加。新規失業申請件数の悪化とは相容れない。

ブリーン・キャピタル(ニューヨーク)のシニアエコノミックアドバイザー、コンラッド・デクアドロス氏は「経済活動の継続的な再開を反映し、4月の雇用統計で雇用が一段と増加すると予想しており、失業保険申請件数は労働市場の改善ペースを正確に反映していないとみている」と述べた。

失業保険申請件数は昨年4月に付けたピークの614万9000件からは大きく減少したものの、パンデミック(世界的大流行)前と比べるとなお2倍超の水準。高止まりの背景には不正申請や二重申請などもあるとみられている。

自営業者や単発の仕事を請け負う「ギグワーカー」などに適用されるパンデミック失業支援(PUA)を含む申請件数は89万2539件。3週連続で100万件を下回った。

申請件数はカリフォルニア州とニューヨーク州で顕著に増加。一方、アラバマ州、テキサス州、オハイオ州で減少した。

シティグループ(ニューヨーク)のエコノミスト、ベロニカ・クラーク氏は「雇用統計で再雇用の純増が示されているにもかかわらず、すべての失業保険プログラムに対する申請は過去数カ月、高止まりしている」と指摘。「これは、失業保険に依存し続けることを望んでいる労働者がいることを一部反映している可能性がある」としている。

3月27日までの1週間に初回給付以降も継続して失業保険を受け取った人は1万6000人減の373万4000人と、昨年3月以来の低水準。26週の給付期間を終了した人の増加も背景にあるとみられている。

*内容を追加します。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア海軍副司令官が死亡、クルスク州でウクライナの

ワールド

インドネシア中銀、追加利下げ実施へ 景気支援=総裁

ビジネス

午前の日経平均は小幅続伸、米株高でも上値追い限定 

ビジネス

テスラ、6月の英販売台数は前年比12%増=調査
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索…
  • 7
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 8
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 9
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 10
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギ…
  • 5
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 6
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 7
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 10
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 7
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 10
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中