ニュース速報

ビジネス

午後3時のドル106円前半、米長期金利変動で振れる

2021年02月26日(金)15時35分

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の106円前半。写真はイラスト化されたドル紙幣。2018年2月7日に撮影。(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 26日 ロイター] -

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 106.18/20 1.2151/55 129.05/09

午前9時現在 106.38/40 1.2156/60 129.33/37

NY午後5時 106.21/24 1.2176/79 129.35/39

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の106円前半。この日のドル/円は米長期金利の上下動に翻弄された。朝方は米長期金利上昇に連れ高となり、一時106.43円と約半年ぶりの高値を付けたが、正午前に米長期金利が反落に転じたことで105.85円まで押し戻された。午後は米長期金利がやや持ち直したことで106円台を回復する展開となった。

ドル/円の値動きについて市場では「きょうの材料は米長期金利に尽きる」(外為アナリスト)との指摘があった。

リフィニティブによると、米10年国債利回りは日本時間午前6時前に1.5632%まで上昇したが、午前11時半過ぎに1.4510%まで低下し、ドル/円も「巻き添えを食らって下落した」(証券会社)という。

同利回りは前日1.6138%付近まで上昇し、1年ぶりの高水準となった。

市場では、米国と欧州の長期金利高に対するスタンスの違いも間接的なドル買い材料、との指摘もあった。

欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストを務めるフィリップ・レーン専務理事は25日、長期的な名目債券利回りを注視する考えを示した。

一方、米連邦準備理事会(FRB)当局者らは25日、最近の長期金利の上昇は新型コロナウイルスワクチンの普及などに伴う景気回復への楽観的な見方を反映したものだとし、米長期金利の上昇を静観する構えを見せた。

セントルイス地区連銀のブラード総裁は、米成長の加速やインフレ上昇見通しを踏まえ、最近の米10年債利回りの上昇は「妥当な」反応で、これまでのところ「良好な兆候」と述べた。

快進撃を続けてきたユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円などは、週末・月末を控えた調整売りに押され反落に転じた。

ユーロ/円は高値129.50円から128円後半に下落した。前日は129.94円まで上昇し、2018年11月以来の高値を付けた。

日本時間午前にニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のオア総裁が、マイナス金利導入も選択肢だと発言した直後にNZドルが売られ、円買いが一時対米ドルにも波及したとの見方もあった。

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

タイとカンボジアが停戦で合意、72時間 紛争再燃に

ワールド

アングル:求人詐欺で戦場へ、ロシアの戦争に駆り出さ

ワールド

ロシアがキーウを大規模攻撃=ウクライナ当局

ワールド

ポーランドの2つの空港が一時閉鎖、ロシアのウクライ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 8
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌…
  • 9
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中