ニュース速報

ビジネス

米企業在庫、8月は0.3%増 2カ月連続プラス

2020年10月17日(土)02時44分

米商務省が16日に発表した8月の企業在庫は前月比0.3%増と2カ月連続で伸びた。写真は2018年12月撮影(2020年 ロイター/Richa Naidu)

[ワシントン 16日 ロイター] - 米商務省が16日に発表した8月の企業在庫は前月比0.3%増と2カ月連続で伸びた。第3・四半期は貿易赤字の拡大が経済成長の伸びを抑制する見込みだが、在庫がその影響を和らげる可能性を示唆した。市場予想は0.4%増だった。

7月の企業在庫は0.1%増だった。6月まで6カ月連続でマイナスとなっていた。

8月は小売在庫が0.4%増。先月発表された速報値の0.8%増から下方改定された。7月は1.2%増加していた。

自動車は0.3%増。速報値は0.6%増だった。国内総生産(GDP)算出に用いられる自動車を除く小売在庫は0.5%増。速報値は0.9%増だった。

在庫の減少が一因で第2・四半期GDPは年率31.4%減と過去最大の落ち込みを記録した。在庫はGDPを3.5%ポイント押し下げる方向に働いた。1988年第1・四半期以来の大幅な押し下げ幅だった。在庫は5四半期連続でGDPの押し下げ要因となっている。米経済は2月に景気後退(リセッション)入りした。

企業は輸入することで在庫を再び積み上げている。貿易赤字は8月に過去最高水準を付けた。大半の輸入品は在庫補充に充てられており、モノの貿易赤字は第3・四半期GDPをやや押し下げる方向に働くとみられる。貿易は過去3四半期、GDPの押し上げ要因だった。

卸売在庫は0.4%増。製造業在庫は横ばいだった。

企業売上高は0.6%増。7月は3.4%増加していた。8月の販売ペースに基づく在庫解消に必要な期間は1.32カ月。7月は1.33カ月だった。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米首都近郊で起きた1月の空中衝突事故、連邦政府が責

ワールド

南アCPI、11月は前年比+3.5%に鈍化 来年の

ワールド

トランプ氏、国民向け演説で実績強調 支持率低迷の中

ワールド

ドイツ予算委、500億ユーロ超の防衛契約承認 過去
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    【銘柄】「日の丸造船」復権へ...国策で関連銘柄が軒…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 5
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 10
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中