ニュース速報

ビジネス

独IFO業況指数、9月は93.4で5カ月連続の改善

2020年09月24日(木)19時51分

ドイツのIFO経済研究所が発表した9月の業況指数は93.4と、前月改定値の92.5から上昇し、5カ月連続の改善となった。フランクフルト証券取引所で17日撮影。(2020年 ロイター)

[ベルリン 24日 ロイター] - ドイツのIFO経済研究所が発表した9月の業況指数は93.4と、前月改定値の92.5から上昇し、5カ月連続の改善となった。

新型コロナウイルスの流行で打撃を受けたドイツ経済が順調に回復していることが改めて浮き彫りとなった。

9月の業況指数は今年2月(95.9)以降で最高だった。

IFOのクレメンス・フュースト所長は「感染者の増加にもかかわらず、ドイツ経済は安定に向かっている」と表明。現況指数も前月から上昇したと指摘した。

製造業の業況を示す指数は明るい輸出見通しを背景に大幅に改善した。雇用維持措置や一時的な付加価値税(VAT)の引き下げなど政府が打ち出した大規模な新型コロナ危機対策が奏功したとみられる。

その一方でサービス業の業況指数は5カ月ぶりに低下した。IFOのエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏は、ここ数週間で新型コロナ感染者が増えていることを受けて、観光業や接客業の業況が再び悪化したと指摘した。

同氏によると、IFOは第3・四半期の独国内総生産(GDP)が6.6%拡大し、第4・四半期は伸び率が2.8%へ減速する公算が大きいと予想している。

ドイツ復興金融公庫(KfW)のチーフエコノミスト、フリツィ・ケーラーガイブ氏は、独製造業の主要な輸出先である多くの国で感染が増加しているとして、回復の容易な局面は終了したとの見方を示した。

「第3・四半期のGDPは過去最高の伸びになると見込まれているが、その後は経済の回復が満足できるペースを維持することに衛生・経済政策は焦点を当てる必要がある」と述べた。

*エコノミストコメントなどを追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア海軍副司令官が死亡、クルスク州でウクライナの

ワールド

インドネシア中銀、追加利下げ実施へ 景気支援=総裁

ビジネス

午前の日経平均は小幅続伸、米株高でも上値追い限定 

ビジネス

テスラ、6月の英販売台数は前年比12%増=調査
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索…
  • 7
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 8
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 9
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 10
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギ…
  • 5
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 6
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 7
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 10
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 7
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 10
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中