ニュース速報

ビジネス

アサヒ、今期は38%営業減益に 新型コロナで業務用ビール打撃

2020年08月05日(水)16時53分

 8月5日、アサヒグループホールディングスは、2020年12月期(国際会計基準)の連結営業利益が前年比38.4%減の1240億円になるとの見通しを発表した。写真はシンガポールで2017年6月撮影(2020年 ロイター/Thomas White)

[東京 5日 ロイター] - アサヒグループホールディングス <2502.T>は5日、2020年12月期(国際会計基準)の連結営業利益が前年比38.4%減の1240億円になるとの見通しを発表した。新型コロナウイルスの感染が世界的に広がったことで、業務用酒類を中心に、日・豪・欧と事業展開する各地域で需要が大きく減少した。

リフィニティブがまとめたアナリスト14人による営業利益予想の平均1640億円を大きく下回った。これまで同社は、新型コロナの影響が見極められないとして業績見通しを未定としていた。

同社は通期の国内ビール市場を23―24%減と予想。「家飲み」需要で新ジャンルは増加するものの、外出自粛などの影響で外食需要が落ち込む中、ビール類全体でも8―9%減となる。

18年に1億ケースを割り込んだ主力の「スーパードライ」は、通期で20.5%減の6640万ケースを計画。ビール類全体では、13.8%減の5740億円の売上収益を見込んでいる。

酒類事業全体では13.7%の減収、事業利益は23.9%の減益となる見通し。

国際事業は、豪ビール大手カールトン&ユナイテッドブリュワリーズ(CUB)の買収が完了したことによる連結効果で増収を見込むが、業務用の売上減少などから、事業利益で19.8%の減益となる見通しだ。

上期に各国が都市封鎖(ロックダウン)した欧州は、規制緩和で需要の回復を見込むものの、業務用については一定程度の減少が継続するとみている。

(清水律子)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、中東緊迫化で安全買い

ワールド

G7、重要鉱物やAIなど6分野の共同声明で合意=議

ワールド

トランプ氏、NSC会合開催 中東情勢巡り90分協議

ワールド

ウクライナ大統領、G7に一段の支援要請 トランプ氏
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 3
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火...世界遺産の火山がもたらした被害は?
  • 4
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 5
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 8
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 9
    コメ高騰の犯人はJAや買い占めではなく...日本に根…
  • 10
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中