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アジア株式市場サマリー(9日)

2020年07月09日(木)19時56分

[9日 ロイター] - 中国株式市場は8営業日続伸。当局は相場の過熱を警戒しているが、潤沢な流動性や政策期待が支援、個人の買いも膨らんだ。

上海総合指数<.SSEC>終値は47.1534ポイント(1.39%)高の3450.5935と2018年2月以来の高値。8日続伸は2018年1月以来、最長。

上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数<.CSI300>終値は66.767ポイント(1.40%)高の4840.771。2015年6月以来の高値となった。

この日発表された6月の生産者物価指数(PPI)は5カ月連続の前年比低下となったが、材料視されなかった。

個人投資家の参加で商いは盛り上がった。上海証券取引所の売買高は約620億株で、30日移動平均(283億3000万株)の2倍強となった。

香港株式市場も続伸。本土市場に連れ高となった。

中国市場の急騰を受け、割安株を求めて香港市場に目を向ける投資家が増えているという。

ソウル株式市場は反発して引けた。経済回復への期待が、新型コロナウイルスの感染者数が世界的に増加し、複数の国で封鎖措置が再び導入されることへの懸念を上回った。

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は8日、新型コロナの感染者が増加する中で複数の州が経済再開を停止したことを受けて、国レベルで封鎖措置を再導入することは「大きな間違いだ」と述べた。

米国の新規感染者数は8日、6万人を超え、1日当たりの感染者数としては過去最多となった。ロイター通信の集計によると、世界の新型コロナ感染者数は1200万人を超えた。

韓国では9日、新たに50人の感染者が報告され、感染者数は累計で1万3293人となった。

海外勢は331億ウォン(約2769万ドル)相当の売り越し。

シドニー株式市場は反発して引けた。新型コロナウイルスを巡りさらなる景気刺激策が実施されることへの期待感が投資家の間で広がった。

CMCマーケッツの主任市場ストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏は、オーバーナイトでの株式やコモディティー市場の上げを受けて地合いが改善したとし、「オーストラリアで新型コロナ感染者数が増加していることを受けて、投資家らは一段の財政・金融政策に再度期待している」と指摘した。

前日のニューヨーク株式市場では、ナスダック総合指数終値が過去最高値を付けた。経済回復を示すシグナルを受け上昇したハイテク株が支えた。

エネルギー株指数<.AXEJ>は2%超上昇。米国でガソリン消費が回復していることを示す兆候を受け、原油価格が上昇したことが背景。

サントスとウッドサイド・ペトロリアムはそれぞれ4.1%、3.5%値を上げた。

ハイテク株指数<.AXIJ>は米国でのセクター上昇につれ高となり、3%超上昇した。

鉱業株指数<.AXMM>は約2%上昇した。BHPグループは2.0%高、リオ・ティントは3.3%高だった。鉄鋼需要が改善するとの見通しを受け上昇した鉄鉱石価格が支援要因だった。

ロイター
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