ニュース速報

ビジネス

2020年路線価、全国平均+1.6%に伸び拡大 上昇は5年連続

2020年07月01日(水)12時36分

7月1日、国税庁が発表した2020年分の路線価(1月1日時点)は、全国平均で前年比1.6%上昇となり、19年の同1.3%上昇から伸び率が拡大した。都内で2017年1

[東京 1日 ロイター] - 国税庁が1日発表した2020年分の路線価(1月1日時点)は、全国平均で前年比1.6%上昇となり、19年の同1.3%上昇から伸び率が拡大した。前年比でのプラスは5年連続だが、新型コロナウイルスの感染拡大で経済・社会構造に変化が生じ、今年は地価が大幅に下落する可能性がある。国税庁は、地価調査などを踏まえ10月以降、路線価の減額修正を含む対応の要否を検討する。

47都道府県のうち、前年比で上昇したのは21都道府県で、昨年の19都道府県から増えた。このうち沖縄県は10.5%上昇と、前年に続いて全国で最も高い上昇率を記録した。一方、下落は26県で、昨年の27県から減少した。横ばいはなかった。

沖縄県に次いで上昇率が高かったのは東京都で5.0%上昇。宮城県と福岡県がぞれぞれ4.8%上昇、北海道が3.7%上昇で続いた。

都道府県庁所在地の最高路線価をみると、上昇は38都市と前年の33都市から増えた。下落は水戸市のみで、横ばいが8都市。路線価のトップは引き続き東京都中央区の銀座中央通りで、1平方メートル当たりで4592万円だった。

路線価は、相続税や贈与税の税額算定の基準となる。毎年1月1日を評価時点に時価の80%程度で算定して1年間使用するが、今年は新型コロナの影響などにより地価が年の途中で大幅に下落する可能性が出ている。例年9月に国土交通省が発表する都道府県地価調査を踏まえ、国税庁も地価調査を行い、広範な地域で地価が大幅に下落し路線価が地価を上回る状況になった場合は、路線価の減額補正や申告期限の延長などを検討する。こうした特別対応はバブル崩壊後やリーマン・ショック後も行っておらず、実現すれば初めてのことになる。

*写真のキャプションを修正しました。

= 都道府県庁所在地都市の最高路線価 =

= 1平方メートル当たり、単位万円、カッコ内は前年比上昇率 =

1:東京都中央区銀座5丁目 銀座中央通り         4592( 0.7%)

2:大阪市北区角田町 御堂筋               2160(35.0%)

3:横浜市西区南幸1丁目 横浜駅西口バスターミナル前通り 1560(34.5%)

4:名古屋市中村区名駅1丁目 名駅通り          1248(13.0%)

5:福岡市中央区天神2丁目 渡辺通り            880(11.8%)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米ボーイング、「737」生産ライン今夏に追加へ

ビジネス

中国1月CPIは0.2%上昇、PPIは下落率縮小

ビジネス

米アルファベット、ポンド建て100年債発行 IT業

ワールド

米ミネソタ州知事、トランプ政権の移民取り締まり「数
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 2
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...周囲を気にしない「迷惑行為」が撮影される
  • 3
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 4
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 5
    崖が住居の目の前まで迫り、住宅が傾く...シチリア島…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本の…
  • 8
    衆院選で吹き荒れた「サナエ旋風」を海外有識者たち…
  • 9
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 10
    まさに「灯台下暗し」...九州大学の研究チームが「大…
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 5
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 6
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中