ニュース速報

ビジネス

米エアビー、銀行と10億ドル融資枠延長を協議 業績回復には自信

2020年03月26日(木)13時14分

米民泊仲介大手エアビーアンドビーは25日、金融機関との電話会合を行い、現在の10億ドルの融資枠を延長する方向で協議した。写真は19日撮影。(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

[サンフランシスコ 25日 ロイター] - 米民泊仲介大手エアビーアンドビーは25日、金融機関との電話会合を行い、現在の10億ドルの融資枠を延長する方向で協議した。会合に参加した関係筋が明らかにした。

現在の融資枠は、2016年にJPモルガン、シティグループ、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカなどが主導で合意したもの。

関係筋によると、同社が融資枠を使用したことはない。期限は残り1年あるが、適切な時期まで延長したい意向だという。

同社は昨年9月、2020年に新規株式公開(IPO)を実施する計画を明らかにしている。新型コロナウイルスの感染拡大が起きるまでは、2020年の調整後の利払い・税・償却前利益(EBITDA)について、損益均衡または黒字化を見込んでいた。

関係筋によると、同社は金融機関との協議で、2021年初めには予約件数が2019年の水準を回復するとの試算を示したという。ビジネスモデルの耐性を示す内部資料として、2017年9月に大型ハリケーン「マリア」が襲ったプエルトリコで、その後1─2年程度で宿泊提供元の件数が劇的に回復した例を提示した。

新型ウイルス感染拡大の影響がある中でも、同社には投資家から株式取得について多くの打診が寄せられているという関係筋もあった。

また同社は、政府による2兆ドル規模の新型コロナウイルス対策により、感染拡大で甚大な影響を受けている米国内の宿泊提供元は支援が得られる、との認識を示した。

経済対策が実施されれば、新型コロナウイルス陽性が判明した提供者などが失業支援を申請することが可能になる。また、運転資金などに小規模事業者向けの融資が利用できる。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

過度な為替変動に警戒、リスク監視が重要=加藤財務相

ワールド

アングル:ベトナムで対中感情が軟化、SNSの影響強

ビジネス

S&P、フランスを「Aプラス」に格下げ 財政再建遅

ワールド

中国により厳格な姿勢を、米財務長官がIMFと世銀に
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 2
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口減少を補うか
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    大学生が「第3の労働力」に...物価高でバイト率、過…
  • 5
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 6
    【クイズ】世界で2番目に「金の産出量」が多い国は?
  • 7
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 8
    疲れたとき「心身ともにゆっくり休む」は逆効果?...…
  • 9
    男の子たちが「危ない遊び」を...シャワー中に外から…
  • 10
    ビーチを楽しむ観光客のもとにサメの大群...ショッキ…
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 3
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 4
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 5
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 6
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 10
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中