ニュース速報

ビジネス

今週の米株式市場はハイテク・ネット関連企業の決算に注目

2020年01月26日(日)11時00分

 27日からの米株式市場は、相次いで発表されるハイテクおよびインターネット関連企業の決算に注目が集まる見込み。2019年12月撮影(2020年ロイター/Regis Duvignau)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 27日からの米株式市場は、相次いで発表されるハイテクおよびインターネット関連企業の決算に注目が集まる見込み。

これらの企業はこれまで相場をリードしてきたものの、「FAANG」と称される強気相場牽引企業の一角であるネットフリックスは、21日発表の決算が予想を下回って売りが加速した。

市場では、残りのFAANGであるフェイスブック、アップル、アマゾン・ドット・コム、グーグル親会社のアルファベットのほか、マイクロソフトの発表内容に注目が集まっている。

シノバス・トラストのポートフォリオマネジャー、ダニエル・モーガン氏は、これらの企業は「ハイテク株のキャデラック」で、今後もS&P500種指数を押し上げるとの見方を示した。

ただこれらの銘柄の多くは、すでに最近の上昇が市場全体を大幅に上回っており、ここからさらに値を上げるには決算内容や今後の見通しでかなりのポジティブ・サプライズが必要になるとの指摘もある。

ハンティントン・ナショナル・バンクのチーフ・インベストメントオフィサー、ジョン・オーガスティン氏は「決算の数字や発表内容がさえなければ、株価が下押す可能性がある。一段高には業績とガイダンスの両方が予想を上回る必要がある」と指摘した。

リフィニティブの調査では、S&P500種採用企業の第4・四半期は、利益が前年同期比0.8%減、売上高が4.4%増となる見込み。

28日はアップルが10─12月期決算を発表。利益は8.7%増、売上高は4.8%増と予想されている。

29日はフェイスブック、マイクロソフトの決算が発表される。フェイスブックは利益が6.2%増、売上高は23.4%増の予想。マイクロソフトは同20%増・9.9%増が見込まれている。

30日の発表はアマゾン・ドット・コムで、売上高は18.7%増、1株利益は投資拡大の影響で30%超の減少となる見込み。

アルファベットの決算発表は2月3日で、利益は1.7%減、売上高は19.5%増と予想されている。

(※原文記事など関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米製造業新規受注、9月は前月比0.2%増 関税影響

ワールド

仏独首脳、米国のウクライナ和平案に強い懐疑感 「領

ビジネス

26年相場、AIの市場けん引続くが波乱も=ブラック

ワールド

米メタ、メタバース事業の予算を最大30%削減と報道
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させられる「イスラエルの良心」と「世界で最も倫理的な軍隊」への憂い
  • 3
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 4
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 5
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 6
    「ロシアは欧州との戦いに備えている」――プーチン発…
  • 7
    見えないと思った? ウィリアム皇太子夫妻、「車内の…
  • 8
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 9
    【トランプ和平案】プーチンに「免罪符」、ウクライ…
  • 10
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場の全貌を米企業が「宇宙から」明らかに
  • 4
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 7
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 10
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中