ニュース速報

ビジネス

日経平均は続伸、上値追いの後は3連休控えで伸び悩み

2020年01月10日(金)15時58分

 1月10日、東京株式市場で日経平均は続伸。写真は都内の株価ボード。2013年6月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、続伸。前日の米国株式市場が高かったことや、外為市場でドル/円が109円台半ばまで円安に振れたことなどが好感され、上値を追う展開となった。ただ、3連休控えとあって模様眺めムードが強く、後半は伸び悩んだ。

9日の米国株式市場は米国株市場では、アップルなど大型株が値上がりし、相場を支援。主要3指数が最高値を更新して取引を終えた。一方、外為市場ではドル/円が109円台半ばと昨年末の水準まで円安に振れ、これらを好感する格好で、前日の勢いを持続して上値を追って始まった。

そうした中、9日に業績見通しの下方修正したファーストリテイリング<9983.T>が大幅安でスタート。同社は指数寄与度が高いため、上値を抑える要因になったが「ファーストリテイリングの急落で60─70円の影響があっても日経平均はプラスを維持しているなど、見た目以上に相場は強い」(国内証券)との声が聞かれた。

ただ、明日から3連休となることに加え、米雇用統計の発表を控えているため、「3連休控えも手伝い、上値を積極的に買う様子はない。日経平均で2万4000円レベルでは重いとの印象もある」(岡三オンライン証券・チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との指摘もある。

一方、1月限日経平均先物ミニ・オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)値は2万3857円19銭で決定した。

TOPIXも続伸。東証33業種では、鉱業、医薬品など20業種が値上がりし、繊維業、電気・ガス業など13業種が値下がりした。東証1部の売買代金は、2兆1678億7400万円。

個別では、NEC<6701.T>が連日の最高値更新となったほか、ソニー<6758.T>が5日続伸となり、時価総額10兆円台を19年3か月ぶりに回復。安川電機<6506.T>もしっかりだが、トヨタ自動車<7203.T>が後半、値を消した。

東証1部の騰落数は、値上がり977銘柄に対し、値下がりが1076銘柄、変わらずが107銘柄だった。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

FIFAがトランプ氏に「平和賞」、紛争解決の主張に

ワールド

EUとG7、ロ産原油の海上輸送禁止を検討 価格上限

ワールド

欧州「文明消滅の危機」、 EUは反民主的 トランプ

ワールド

米中が閣僚級電話会談、貿易戦争緩和への取り組み協議
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 2
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い国」はどこ?
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 6
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 7
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 1
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 2
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 7
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中