ニュース速報

ビジネス

JDI、いちごアセットから最大900億円の支援

2019年12月12日(木)18時39分

 12月12日、経営再建中の液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)は、投資顧問会社いちごアセットマネジメントグループの「いちごトラスト」から最大900億円の支援を受ける方向で調整していると正式発表した。写真は千葉県で2013年6月撮影(2019年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 12日 ロイター] - 経営再建中の液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)<6740.T>は12日、投資顧問会社いちごアセットマネジメントグループの「いちごトラスト」から最大900億円の支援を受ける方向で調整していると正式発表した。会見したJDIの菊岡稔社長兼CEO(最高経営責任者)は「会社の財務健全性を確保する上で、心強いバックアップのプランをいただいた」と述べた。

JDI支援の枠組みを主導してきた企業連合「SUWAインベストメントホールディングス」から12月末までに出資が得られない場合に、最大800億─900億円を調達できるよう、いちごトラストと最終契約を2020年1月中に締結し、2月から3月の資金調達完了を目指す。

菊岡社長は、いちごによる支援策の詳細は「これから」としながら「資本性資金中心なのは確か」と述べた。その上で、資産売却や前受金との相殺など様々な手法で資産の効率化を図りながら、既存株主に起きる希薄化を最小限にするとの意向を示した。「できるだけ株式市場から評価されるような枠組みを作ることを協議していく。バランスをとりながらベストな方策を考えていきたい」(菊岡社長)とした。

いちごアセットグループから400億円以上の支援を受けられることを条件に、白山工場(石川県)の一部設備の売却を含め、取引先企業から2億ドル(約216億円)を調達する方向で協議を進めていることも発表した。関係筋によると、この取引先企業は米アップル

*内容を追加しました。

(平田紀之 編集:石田仁志)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ

ワールド

トランプ氏、ニューズ・コープやWSJ記者らを提訴 

ビジネス

IMF、世界経済見通し下振れリスク優勢 貿易摩擦が
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウザーたち
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 7
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 8
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中