ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏CPI、11月速報値は前年比+1.0% ECB目標程遠く

2019年11月30日(土)01時54分

 11月28日、欧州連合(EU)統計局が発表した11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比1.0%上昇で、10月(0.7%上昇)から加速し、ロイターがまとめたエコノミスト予想(0.9%上昇)も上回った。写真はベルリンのショッピングモール。2014年9月24日撮影(2019年 ロイター/Thomas Peter)

[ブリュッセル 29日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が発表した11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比1.0%上昇で、10月(0.7%上昇)から加速し、ロイターがまとめたエコノミスト予想(0.9%上昇)も上回った。ただ2%未満でその近辺とする欧州中央銀行(ECB)の目標からは程遠い水準にとどまった。前月比では0.3%低下した。

未加工食品が前年比1.8%上昇と、10月(0.7%上昇)から加速する一方、エネルギー価格は前年比3.2%下落し、10月(3.1%下落)以上に落ち込んだ。

ECBがコアインフレ率と呼ぶ、未加工食品・エネルギーを除くインフレ率は前年比1.5%上昇し、10月(1.2%上昇)とエコノミスト予想(1.3%上昇)をともに上回った。

市場が注目する、さらに対象を絞ったコアインフレ率(未加工食品・エネルギー・アルコール・たばこを除く)は前年比1.3%上昇で、10月(1.1%上昇)から加速し、エコノミスト予想(1.2%上昇)を上回った。

ユーロ圏域内総生産(GDP)の3分の2以上を生むサービス部門の価格は前年比1.9%上昇。10月(1.5%上昇)から加速した。

また、10月のユーロ圏失業率は7.5%と2008年7月以来の水準に改善。失業者数は3万1000人減少し1233万4000人となった。

ECBは来月12日に理事会を開催する。今後数カ月で金融政策スタンスの変更は見込まれていない。

*情報を追加します

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

鉱工業生産速報3月は前月比3.8%増、自動車回復で

ビジネス

失業率3月は2.6%で横ばい、有効求人倍率1.28

ワールド

ガザ停戦・人質解放案に期待、最終的な回答待ち=エジ

ビジネス

日経平均は続伸で寄り付く、米株高の流れ引き継ぐ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「瞬時に痛みが走った...」ヨガ中に猛毒ヘビに襲われ…

  • 8

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 9

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 10

    ナワリヌイ暗殺は「プーチンの命令ではなかった」米…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 9

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    「誰かが嘘をついている」――米メディアは大谷翔平の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中