ニュース速報

ビジネス

日経平均は3日続伸、終値で連日年初来高値更新

2019年11月07日(木)15時41分

 11月7日、東京株式市場で日経平均は3日続伸し、終値で年初来高値更新。オーバーナイトの米国株主要指数が横ばいで決め手となる材料が不足する中、早朝からドル/円がやや円高方向に振れたことが上値を重くした。写真は都内で昨年11月撮影(2019年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸し、終値で年初来高値更新。オーバーナイトの米国株主要指数が横ばいで決め手となる材料が不足する中、早朝からドル/円がやや円高方向に振れたことが上値を重くした。前日のソフトバンクグループ<9984.T>決算を受けたネガティブショックは広がらず、オリンパス<7733.T>やトヨタ自動車<7203.T>の好決算が投資家心理を支え、大幅下落には至らなかった。

TOPIXも3日続伸。東証33業種では、精密機器、その他金融業、非鉄金属などが値上がり率上位に入った。一方、海運業、鉄鋼、石油・石炭製品などは売られた。

個別銘柄ではソフトバンクGが反落し2.22%安。同社が6日に発表した2019年4─9月期決算(国際会計基準)は、営業損益が155億円の赤字となり、前年同期の1兆4207億円の黒字から大幅に悪化したことが嫌気された。

市場からは「ウィーワークの公正価格の減少については、事前に報道されていたし、ソフトバンクGの株価は既に下がっていた。今回の決算では細かい数字が確認された程度。日経平均への影響は限定的で、ショックまでには至らなかった」(国内証券)との声が出ていた。

オリンパス<7733.T>は急騰し年初来高値を更新した。6日に発表した20年3月期の連結業績予想(国際会計基準)では当期利益を前年比7.7倍の630億円と据え置いたものの、同日発表した新たな経営戦略が評価された。

そのほか、本日午後1時25分に決算発表を発表したトヨタ自動車は後場上昇し連日の年初来高値を更新。2019年7―9月期連結決算(米国会計基準)では、営業利益が前年同期比14.4%増の6623億円となった。また、同時期に自社株買いも発表したことから、需給改善を期待した買いも入った。

東証1部の騰落数は、値上がり984銘柄に対し、値下がりが1070銘柄、変わらずが99銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      23330.32 +26.50

寄り付き    23283.14

安値/高値   23253.32─23336

TOPIX<.TOPX>

終値       1698.13 +3.68

寄り付き     1693.75

安値/高値    1692.21─1699.43

東証出来高(万株) 126775

東証売買代金(億円) 23894.09

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国工業部門利益、1年ぶり大幅減 11月13.1%

ワールド

ミャンマーで総選挙投票開始、国軍系政党の勝利濃厚 

ワールド

米北東部に寒波、国内線9000便超欠航・遅延 クリ

ワールド

米、中国の米企業制裁「強く反対」、台湾への圧力停止
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 3
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌や電池の検査、石油探索、セキュリティゲートなど応用範囲は広大
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 6
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 7
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 8
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 9
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 10
    【クイズ】世界で最も1人当たりの「ワイン消費量」が…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中