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ブラジル中銀、3会合連続の利下げ 追加緩和のペース鈍化示唆

2019年10月31日(木)08時33分

10月30日、ブラジル中央銀行は政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低の5.00%とすることを決定した。写真は中銀本店。10月29日撮影(2019年 ロイター/Adriano Machado)

[ブラジリア 30日 ロイター] - ブラジル中央銀行は30日、政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低の5.00%とすることを決定した。ただ、追加緩和はここ数カ月より緩やかなペースになる可能性があると示唆した。

利下げは市場の予想通りで、3会合連続。全会一致で決定した。

今回の声明では、過去最低水準にある金利が向こう1、2年にかけて不透明感の高まりやインフレ率の上昇につながる可能性があるとし、これまでと異なるトーンとなった。

中銀は、インフレ見通しが抑制されていることを踏まえれば「同程度の追加調整」の余地があるだろうとしながらも、金利が低水準にあるため、波及経路に関する不透明感が高まる可能性や、「金融政策の見通し期間においてインフレ軌道が押し上げられる可能性」があると警鐘を鳴らした。

ブラジルのインフレ率は中銀の目標を大幅に下回って推移している。

バンコ・サフラのチーフエコノミスト、カルロス・カワル氏は「中銀は今後の措置についてより具体的な見解を示した。より積極的な緩和を期待しないようにけん制している」と指摘。「市場の織り込みよりやや保守的と捉えることができる。中銀は4.50%以下への引き下げに扉を開きつつ、より緩やかなペースになる可能性を示唆した」と述べた。

ロイター
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