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中国不動産投資、8月は鈍化 アナリストは急減速予想せず

2018年09月14日(金)14時26分

 9月14日、中国国家統計局の発表に基づくロイターの算出によると、8月単月の中国不動産投資は前年同月比9.2%増となり、7月単月の13.2%増から伸びが鈍化した。写真は集合住宅の建設現場。5月山東省で撮影(2018年 ロイター)

[北京 14日 ロイター] - 中国国家統計局の発表に基づくロイターの算出によると、8月単月の中国不動産投資は前年同月比9.2%増となり、7月単月の13.2%増から伸びが鈍化した。

当局による投機抑制策が続く中、建設活動は減速し、住宅販売は減少している。

統計局が発表した1―8月の不動産投資は前年同期比10.1%増となった。

ロイターの算出によると、8月単月の不動産販売(床面積ベース)は前年比2.4%増にとどまり、7月単月の9.9%増から伸びが鈍化した。

1―8月の不動産販売は4%増となった。

ロイターの算出によると、デベロッパーの信頼感を示す新築着工(床面積ベース)も伸びが鈍化し、8月単月は前年比26.6%増となった。7月単月は32.4%増加していた。

ただ、当局の成長支援策を背景に、中国の不動産デベロッパーの資金調達状況は改善している。

統計局によると、1─8月のデベロッパーの資金調達額は10兆6700億元(1兆5600億ドル)となり、 前年同期から6.9%増加。1─7月は6.4%増加していた。

こうした中、1─8月の土地購入(面積ベース)は前年比15.6%増加し、1─7月の11.3%から伸びが加速した。

オックスフォード・エコノミクスのTianjie He氏は「住宅在庫の顕著な減少や堅調な土地販売、デベロッパーの良好な信頼感を考慮すると、住宅投資(の伸び)は2018年平均で9─10%前後を維持する可能性がある」との見方を示した。

JLLチャイナのリサーチ責任者ダニエル・ヤオ氏も、政府の強力な支援を背景に、「大規模」な賃貸住宅の建設が年内を通じて住宅投資の減速を相殺すると予想した。

*内を追加しました。

ロイター
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