ニュース速報

ビジネス

株は10日続伸、世界株高への思惑も 20年11カ月ぶり高値

2017年10月16日(月)16時23分

 10月16日、東京株式市場で日経平均株価は前営業日比100円38銭高の2万1255円56銭で、10日続伸となった。日経平均の10連騰は、2015年5月15日─同年6月1日の12日続伸以来で、20年11カ月ぶりの高値を付けた。写真は都内で2015年4月撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均株価は前営業日比100円38銭高の2万1255円56銭で、10日続伸となった。日経平均の10連騰は、2015年5月15日─同年6月1日の12日続伸以来で、20年11カ月ぶりの高値を付けた。

世界的な株高傾向が続くとの思惑も重なって買いが優勢となり、短期的な過熱感がくすぶる中での連日の年初来高値更新となった。

TOPIXは0.6%高で取引を終了。6日続伸し、年初来高値を更新。東証1部売買代金は2兆6482億円だった。セクター別の上昇率トップは、データ改ざん問題でこのところ売られていた神戸製鋼所<5406.T>が買い戻された鉄鋼で、これに保険や証券、銀行が続いた。「出遅れ銘柄の上昇が目立った」(国内証券)との声が出ていた。東証33業種中、下落したのは、非鉄金属と空運、繊維、輸送用機器の4業種。

証券ジャパンの調査情報部長、大谷正之氏は「北朝鮮リスクが強まらなければ特段、売る材料は見当たらないが、日米で決算発表前なので、ここから大きく買い上がる材料もない。買い戻し中心の動きがどれだけ続くかがポイント」と話す。大谷氏は、4─6月の戻り幅を10月の上昇局面に当てはめると2万1400円程度が目先の上値めどと見ている。25日移動平均線からのかい離率が5%に接近し、過熱感の高まりも見られるため、短期的な調整には注意が必要だという。

個別銘柄では、先週末に好決算を材料に買われたファーストリテイリング<9983.T>が利益確定売りに押されて反落した一方、北米のハリケーンなどの災害での発生保険金の見込みを公表して過度な警戒感が後退した東京海上ホールディングス<8766.T>や、ソフトバンクグループ<9984.T>などが上昇した。

ソフトバンクは、傘下で米携帯電話4位のスプリントと、同3位のTモバイルUSを経営統合させる方向でTモバイル親会社の独ドイツテレコムと大筋合意したと一部で報じられたことが材料視された。

東証1部の騰落数は、値上がり1204銘柄に対し、値下がりが741銘柄、変わらずが85銘柄だった。

*2段落目の脱字を補いました。

日経平均<.N225>

終値      21255.56 +100.38

寄り付き    21221.27

安値/高値   21187.93─21347.07

TOPIX<.TOPX>

終値       1719.18 +10.56

寄り付き     1713.33

安値/高値    1711.37─1724.20

東証出来高(万株) 180125

東証売買代金(億円) 26482.99

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ関税、牛肉・コーヒーなどの食品除外 インフ

ワールド

ネタニヤフ氏、パレスチナ国家への反対強調 極右から

ワールド

ロシアとビジネスを行う国に制裁、共和党が法案準備=

ビジネス

日経平均は続落で寄り付く、5万円割り込み足元400
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 3
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 4
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 5
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 6
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 7
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 8
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 9
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中