ニュース速報

ビジネス

日経平均は続落、円安追い風でも配当落ち分即日埋めならず

2017年09月27日(水)15時46分

 9月27日、東京株式市場で日経平均は続落。9月期末の配当権利落ちの影響が130円─140円ほど出たと見られるが、1ドル=112円台半ば近くまで円安が進行し支援材料となった。写真は都内で22日撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落。9月期末の配当権利落ちの影響が130円─140円ほど出たと見られるが、1ドル=112円台半ば近くまで円安が進行し支援材料となった。配当落ち分を埋める展開とはならなかったが、落ち分を考慮すると実質プラスで引けた。自動車、銀行、卸売など配当・優待を実施する企業の下落が目立ったが、電気自動車(EV)関連銘柄などテーマ性のある株に買いが集まった。

TOPIXも続落。セクター別では、電気・ガスの下落率がトップ。石油・石炭、陸運がこれに続いた。半面、海運、繊維、鉱業などが堅調だった。

国政新党「希望の党」を立ち上げた小池百合子東京都知事は27日、都内で会見し「日本をリセットするために希望の党を立ち上げる」と述べた。安倍首相率いる自民党からどれだけ議席を奪えるかが注目される。

市場では「勝敗ラインは自民・公明で233議席だ。現在の自公323議席からマイナス90議席と余裕がある。小池新党の発足だけでこれだけ大幅に減らすとは考えにくい」(三井住友アセットマネジメントのシニアストラテジスト市川雅浩氏)との見方が出ていた。

個別銘柄では、出光興産<5019.T>が続伸。同社は26日、東レ<3402.T>と有機EL材料に関する技術提携を進めることで合意したと発表した。ディスプレイの性能や耐久性の向上、コストダウンに貢献する材料の提供を目指すとしている。成長分野の事業強化を好感する買いが入った。

半面、日本農薬<4997.T>が続落。26日に2017年9月期の連結営業利益予想を従来の39億円から31億円(前年比30%減)に下方修正すると発表したことが嫌気された。国内農薬販売の伸び悩みなどが影響したという。

東証1部の騰落数は、値上がり815銘柄に対し、値下がりが895銘柄、変わらずが90銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20267.05 -63.14

寄り付き    20269.82

安値/高値   20213.66─20278.09

TOPIX<.TOPX>

終値       1664.43 -8.31

寄り付き     1664.35

安値/高値    1658.9─1665.19

東証出来高(万株) 120227

東証売買代金(億円) 20839.82

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米12月失業率4.6%、11月公式データから横ばい

ビジネス

米10月住宅価格指数、前年比1.7%上昇 伸び13

ワールド

プーチン氏、イラン大統領と電話会談 核計画巡り協議

ワールド

中国軍が台湾周辺で実弾射撃訓練、封鎖想定 過去最大
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 5
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 6
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 7
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 8
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 9
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 10
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中